FAXの送り方
電話より内容が確実に伝わる、本人がいなくても伝言としての役割を果たす、そして手紙より早く伝わるなどの長所があるので、コミュニケーション手段としての効果的な活用法とマナーを身につけよう。
●FAX番号を間違えない
番号を間違えると、他人の電話にかかったり、違う場所に送られたり迷惑になる。送る前によく番号を確認しよう。
●「表書き」をつけようお客さまに出すときなどは、「表書き」(FAX送信票)をつけて出すのがマナー。これには、
1.受信先の会社名・部署名・個人名
2.送信側の会社名・部署名・個人名・電話・FAX番号
3.日付
4.送信枚数などを書く。
他でも使えるようにパソコンで雛型を作成しておくと便利。できれば宛名や文章も手書きではなくパソコンで入力すれば、ていねいで見やすい「表書き」ができる。
●大量に送るときは、事前に電話で知らせ、相手側機の使用状況や用紙があるかを確認する。
●送信済みの確認
無事に送信が行われたかを確認するには、FAX機でわかるものもあるが、先方に届いたころを見計らって電話するのが一番確実で、ていねい。その際、ページが抜けていないか、見づらい文字がないかも確認しよう。
●見づらい文字は拡大して送る
FAXで送ると通常、送られた文書は相手先では不鮮明になることが多い。特に小さい文字や数字は見づらくなるので注意が必要。
また、一度送られてきた不鮮明なFAXをもう一度送るときも同じ。このようなときは、FAX機に文字を鮮明にする機能があれば、それを使用(ただし、通常より送信時間がかかる)、FAX機にその機能がない場合はコピー機で拡大して送れば多少は見やすくなる。
●文書を受け取ったとき
FAX文書を受け取ったときは、
①送られてきた文書の枚数がそろっているか
②文字を十分に解読できるか
などの確認が必要。また、重要な文書については送信してきた相手に対して、文書が無事に届いたことの返事をした方がよい。
●秘文書は送らない
FAXは相手が直接受けとるものではない。親展や秘文書を送っても、さまざまな人がその文書を見る可能性がある。FAXは、公開しても問題のない文書を送信するのに適している。
●プラスαの気配りを
自社に届いたFAXはそのまま放置せず、機会を見て、届け主へ渡してあげるとよい。皆がこれを徹底すれば、FAXの周囲にいろいろな文書が山積みという混乱がなくなる。