言葉遣いについて
普段友達と話す時のくだけた口調は、ビジネスシーンでは必ずビジネス敬語に切り替え
る必要があります。
特に気をつけたいのが、よく使っている普段の口癖が自然に出てしまうことです。
近年は、内容をまぎらわせ、曖昧にする表現が目立ちます。
それらの口癖があなたの品性を低め、相手に不愉快な思いをさせるかもしれません。
商談の最中に「…みたいな」「ってゆうか」などと口走らないよう、十分気をつけてく
ださい。ビジネスシーンで禁物の口癖には、次のようなものがあります。
「えーとですね」
「やっぱ」
「○○的には」
「マジっすか?」
「……みたいな」
「……というか、……ってゆうか」
「……とか」
「……だったりして」
「……じゃないですか?」
言葉遣いは、その人の人格を表わすもの。
内容をまぎらわせ、曖昧にして表現する人は、自分の言動に責任を負いたくない人だと判断されます。
自己中心的で、相手への配慮に欠ける人だとも思われるでしょう。
その反対に、適切な言葉遣いのできる人は、周りから高い評価を得ることができます。
そして、敬語を含めた言葉遣いが、その人の人間関係に潤いをもたらすのです。
あなたは「さあ、食べろ」と言われるより、「どうぞ召し上がってください」と言われた方が気分が良いでしょう。
相手は同じ意味のこと言っているのに、どうしてなのでしょうか?
それは、「この人は、私を大切にしてくれている」「この人は、私に対して敬意を払ってくれている」と感じるからです。
自分に対する思いやりの気持ちが伝わってくるからです。
これこそが、言葉遣いや敬語が宿す力です。しかも、誰もが使える言葉遣いなのです。
あなたも敬語を上手に使って、相手との円滑なコミュニケーションを築いてください。