立食パーティーのマナー

ビュッフェスタイルの立食パーティとは、席に座らず立ったまま自由に歓談を楽しみながら飲食をするパーティーのことを指します。

しかし立食パーティーには、立食パーティー独自のかなり細かなマナーと言うものが存在し、意外にも着席式のテーブルマナー以上に立ち振る舞いが顕著に表れます。

ここではビュッフェスタイルの立食パーティーのマナーを紹介しています。

しっかりと確認をして、きちんとしたマナーを身につけておきましょう。

 

☆立食パーティーのマナーとポイント

■荷物は事前にクロークへ

大きな手荷物などは、料理を取り分けたりお皿を持ったりするのに邪魔になり、立食スタイルのパーティーには向きません。事前にクロークに預けるようにしましょう。

冬場のコートなども同様です。

■色々な人との会話を楽しむ

立食パーティーでは、初めてお目に掛かる方がほとんどの場合も。

立食パーティーの基本は食事ではなく食事を通して会話を楽しむ事にありますので、最初から最後まで一箇所にとどまる、料理テーブルとサイドテーブルのみの往復、顔見知りの人ばかりとの会話などは、せっかくの機会が台無しです。

初対面の方でも笑顔で積極的に話しかけ、色んな人との会話を楽しみましょう。

ただし、大声で騒いだり、周囲が不快に感じるような発言、人の噂話などはくれぐれも慎みましょう。

会話中は近くのテーブルにお皿をいったん置きましょう。

■スピーチが始まったら

立食パーティーでは出席者が、スピーチをする場合もあるでしょう。

スピーチが始まったら、手に持っているお皿やグラスはテーブルに置きましょう。

スピーチを聞く際には飲食をするのはマナー違反。一旦手を止めてスピーチを聞くのがルールです。

■ビュッフェの食べ方と順番

ビュッフェテーブルは原則、右から左の「時計回り」に進みます。逆方向へ回って列を乱さないように気をつけましょう。

ビュッフェは好きなものを好きな分取り分けるとは言え、いきなりメインやデザートを頂くのはスマートさに欠けます。

通常のメインコースの順番である「前菜→スープ→メインディッシュ→デザート→コーヒー/紅茶」の流れで食べると良いでしょう。

料理は、並んでいるものは左端から、積まれているものは上から取り、なるべく盛り付けを崩さないように気をつけます。

■グラス・お皿の持ち方

料理を取り分ける時は、サービス用のスプーンを右手に、フォークを左手に持ちます。料理をスプーンですくってから、フォークで抑えるのがマナーです。一旦お皿をテーブルに置く際には、ナイフとフォークで漢字の八の字を作って、フォークの上にスプーンを置きます。そしてそれをお皿の手前側に置くのがテーブルマナー。

ナイフ・フォークを落とした場合には、自分で拾わずにその場でウェイターを呼んで拾ってもらいましょう。

■料理を山盛りにしない

料理を、自分のお皿に山盛りに取り分けるのはNGです。移動する時にこぼして周囲の方の服や会場を汚したりするかもしれませんし、見た目にもあまり美しいとは言えません。

料理を盛り付けるのは、1度でだいたい2~3品がベスト。お皿の内側のくぼみに納まる程度を目安とすると良いでしょう。

また、お料理を親切心から他人の分まで持っていくのはマナー違反。自分が食べる分だけをお皿に取ります。

 

 

■椅子

壁側など、立食パーティーの会場には必ず用意されている椅子。しかし、これらは、気分が悪くなった方や年配の方のためのものです。休憩でちょっと座るのは構いませんが、長時間陣取るような事のないように気をつけましょう。上着をかけたり荷物を置くのもマナー違反です。