接待を受ける

取引先をもてなすのではなく、もてなされる側になる場合もあります。接待に招待された場合、接待の目的について理解しておく必要があります。見返りを求めていたり、自分に決定権がある事が期待されている場合は、返答は慎重に行ってください。

懇親が目的である場合は、参加して問題ないですが、相手の参加者を確認しておく必要があります。格が上の方が参加する場合は、同等の格の者の参加が必要かどうか上司に相談した上で、返答してください。

1.出欠の返答は上司に相談する
誘いを受けた場合は、まず、上司に相談してください。企業により接待が禁止されている場合がありますので、出欠の返答については自己判断で決めてはいけません。

2.指定された時間に訪れる
接待される側が、接待する側より早い時間に到着してしまうと、相手に気まずい思いをさせてしまう事になりますので、指定された時間に到着できるようにしてください。

3.謙虚さが必要です
接待される側になると、丁寧な扱いを受ける事になりますが、謙虚さを失くしてしまわないように気をつけてください。相手側に格上の方が参加している場合は、上座に座る事を辞退するのがマナーです。

4.軽率な判断は避ける
もてなしを受けて調子に乗せられ、社内の秘密事項を漏らしてしまったり、決定権を持たない事について約束を交わしてしまうと、後で問題になる可能性がありますので、ご注意ください。

5.過度な手土産、金銭を受け取らない
相手によっては、必要以上に豪華な手土産や金銭を準備している場合もあるかもしれませんが、そういった品物や金銭については受け取ってはいけません。相手の気持ちに配慮した上で断る必要があります。

6.お礼の連絡を入れる
接待を受けた後は、翌日にお礼の連絡を必ずいれてください。

7.上司に報告する
接待を受けた後は、上司への報告も行なってください。接待の場での出来事、手土産をいただいたらその事についても報告します。


●上司が受ける接待に同行する

上司の方が接待される場でどんな態度をとっていたとしても、謙虚な態度で参加してください。ですが、遠慮しすぎてしまうと、相手の方が困ってしまいますので、会話の流れを把握して適度に参加したり、料理を楽しむなどして接待を受けている事を楽しんでください。

上司が受ける接待に参加する事で、接待について学ぶ事ができます。接待する側・される側の態度や雰囲気などを把握しておく事をお奨めします。また、お店側の対応なども確認しておくと、接待のセッティングを任された際に役立たせる事ができます。


●二次会について

接待を受ける場合は、二次会についてこちらから提案する事はマナーに反します。また、接待される側であっても、高価な料理やお酒を自らオーダーする事もマナーに反します。


●話題について

酒席ですので失言にはご注意ください。人の噂話や愚痴、政治や思想、宗教などは話題にするべきではありません。また、お詫びとして設けられた席である場合は、その事についてはこちらからは触れないでいるという配慮が必要です。


●接待を辞退する場合

・企業によっては、接待を禁止している場合があります。そういった際に、誘いをうけた場合は、自社の方針で受けられない事を正直にお伝えください。事情を伝える事が相手側への配慮にもなります。

・上司の許可がおりない場合は、その理由を把握した上で、相手の方の気持ちに配慮した言葉でその旨をお伝えください。