あなたもやっている?部下の叱り方NGフレーズ

叱るときには、何気なく発したひと言で取り返しのつかなくなるほど相手を傷つけてしまうこともあります。そこで叱る上で絶対避けたいNGフレーズを紹介します。

■YOU+否定言葉

『だからお前はダメなんだよ』

『キミにはがっかりだ』

『もう信用できないな』

YOU(あなた)と否定的な言葉がセットになると、「YOU(あなた)=ダメ(否定)」という意味として伝わってしまいます。あなたがダメではなく、どの行動がまずいのか具体的行動を示さなければ行動改善は促されません。

■部下の能力を否定

『こんなこともできないの?』

『新入社員でもできる仕事なんだけど』

『難しいことなんて頼んでないけどな』

こうした言い回しは、遠回しに部下の能力を否定しています。部下にはイヤミな上司としか映らないでしょう。上司にとっては簡単に思えることでも、部下にとっては難しいというケースもあります。自分の基準でとらえるのではなく、相手の基準でとらえてみましょう。

■部下の可能性を否定

『この仕事向いてないんじゃないかな』

『うちの社風に合ってないよ』

直接、人格否定をしている言葉ではありませんが、注意が必要です。「向いていない/合っていない」という発言は、「この先の成長は期待できない」と、部下の能力や伸びしろまで否定している言葉として伝わってしまいます。

■部下のバックグラウンドを否定

『お前、大学で何勉強してきたんだ?』

『どういう育ちしてきたんだ?』

『だからイマドキの若いやつはダメなんだよな』

学歴、家庭環境、社会的環境など相手のバックグラウンドまで否定することは、環境や過去の人生を否定することにつながります。また、その家族や恩師まで否定することになりますので特に注意です。

 

これら踏まえたうえで、部下の気持ちや背景をくみ取り、部下と共にコミュニケーションを通して、成果を分かち合いましょう。