15秒で話す!エレベーターピッチ②実践編

●アンテナに引っかける
エレベーターピッチは、すべてを話しきることでも、一部を切り取る話し方でもありません。相手があなたと会話の中身に興味を抱き、「また会いたい」「続きを聞きたい」「斬新だなあ、興味がある」と思ってもらうことがポイントです。つまり、簡潔明瞭な「次につなげる話し方」が、エレベーターピッチということになります。
映画のトレーラーと呼ばれる予告がヒントになります。トレーラーには3つのステップがあります。


STEP1(フック)   冒頭で注意を引く音やセリフ、映像が流れる
STEP2(ポイント)  ストーリーや出演者、製作費などの説明が入る
STEP3(クローズ) 最後は「続きを知りたい」「見たい」と思う


15秒~30秒「エレベーターピッチ」の中でもこれと同じ流れを再現します。相手の興味や注意を喚起し、「続きを聞きたい、後で詳しく話してくれないだろうか」という流れになれば、あとはいつものプレゼンテーションやセールストークなど長く詳細な話しをするだけです。
重要なことは、相手の興味のアンテナにひっかけてから話す、ということです。

 

●小さな言葉、小さなご縁、大きなチャンスが広がる
エレベーターの中で投資家に向けてピッチする方は少ないと思いますが、是非ビジネスシーンでお試し下さい。これを身に付けると、会議やプレゼン、営業、スピーチ、報・連・相など、後回しにされることなくちゃんと聞いてもらえるようになります。また、相手の貴重な時間を奪わないという点でも必須のビジネスマナーといえるでしょう。

・達人の話し方をマネしてみる 
周りを見渡してみると、話がわかりやすい人というのは、難解な単語や横文字言葉を並べ立てたりはせず、わかりやすい言葉を用いて、短いセンテンスで話していることに気づくと思います。エレベーターピッチの習得法としては、まずこういった人たちの話し方をイメージしながら、報・連・相を15秒程度でまとめるあたりから練習し、実践してみるとよいでしょう。

・メモの活用・GTCメモ
これまで長い年月かけて作られた癖を直すためには、メモが必須です。ピッチ用メモを作ることをおすすめします。
①ワンセンテンスで要旨
②具体的なポイント3つ
③まとめを作成します
文字数は、話すスピードによっても変わりますが、80文字程度です。

・フレーズの活用
私が普段から心がけているフレーズをご紹介しましょう。
それは、
「結論から申し上げると」
「ズバリ~です」
「30秒でご説明します」
などというものです。短くまとまりやすくなるので、相手から「分かりやすい」とお褒めの言葉をいただくことも多く、その上、自分の頭の中も整理され一挙両得です。特に忙しそうな相手には、「30秒で終わります」とゴールを告げてから話し始めると、耳を傾けていただける確率がグッと高まります。

・四文字熟語やことわざを使う
年配の方には、ダラダラと説明するよりも
「これで一石三鳥です」
「商い三年です」   
など、四文字熟語やことわざを用いた話し方も効果的です。伝えるべきことを伝えたら「この続きは…」とした上で、資料やウェブ誘導のQRコード等を手渡したり、次回のアポイントを取り付けるなどして、“次”につなげるようにします。このきっかけ作りのエレベーターピッチをマスターすると、目の前の小さなチャンスに主導権を持って次のご縁にする自信がついてきます。


https://allabout.co.jp/gm/gc/448996/2/

 

このようにエレベーターピッチにはたくさんの実践法があります。まずは基礎をおさえて慣れていくことから始めてみて下さい。