うまくSOSを出す&仕事を断る方法

人間は完璧ではありません。
特に仕事の場面で「なんで私はこんなこともできないんだろう」と落ち込む場面、かなりあると思います。けれど、それは「しょうがない」こともある。もしかしたら、こちらに非がなくても、頼んできた側の頼み方がよくなかったのかもしれないし、こちらが持っている仕事量を認識していない可能性もある。
仕事を抱え込みすぎて、「もう本当に無理!」になってしまう前に、うまくSOSを出したり、仕事を上手に断っていくことが大事です。
「SOSを出すときや仕事を断るときに必要なこと」をご紹介します。
①まずは、自分のキャパシティを見極める
上司の管理能力が素晴らしければ、こちらがそんなことを考えずとも、知らないうちにうまいこと調整してくれたりするものです。
しかし、あなたが完璧ではないように、上司も完璧ではないことのほうが多い。
自分のことをいちばんよく考えていて、いちばんよく知っているのは、たいてい自分です。「私はこれとこれを同時に進めるとどちらもうまくいかない」「何日以上は終電帰宅でも大丈夫だけど、何日以上は風邪を引いてむしろ迷惑をかける。中1日挟めば大丈夫」「20時を過ぎると集中力が切れて、いつも想定の1.5倍くらい時間がかかっている」など、自分が「ダメになりがち」なパターンって、なんとなくいつも似ていませんか?
まずは自分が「ダメだ」と思うシーンがいつなのか、きちんと認識しましょう。

②助けが必要なら、何より、早く言う
「ギリギリまで自分の力で頑張る」という人が多いかもしれません。
でも、助けを求められる側からしたら、「本当にギリギリ」になってから助けを求められると「どうしてもっと早く言ってくれないの……?」となってしまいます。
例えば10時間分のヘルプが必要だとして、10日前に言われたら1日1時間ずつ誰かが手伝えばいい。でも、前日に言われたら、他の誰かがものすごく無理をして10時間分を力技でなんとかするしかありません。
もし「これは無理かもしれない」と思ったら、早めに相談を。早く手を打てば打つほど、「じゃあこの人にこれはやってもらおう」「もっと他の手段はないのか」と、選択肢は増えます。
もちろん、なんでもかんでもすべてを毎回無理です、と言うと「この人はひとりでは何もできないのか……?」と思われてしまうのでご注意を。

③緊急度・重要度を確認する
そう、助けを求めるときも「言い方」というものがあります。相当な無茶ぶりでない限り、頭ごなしに「これはできない」と言ってしまうのではなく、
「明日午前までにAという仕事を頼まれています、Bの仕事が今日中とのことですが、緊急ですか? それとも明日午後でも問題ないですか?」
などなど、重要度・緊急度を確認し、「いつまではこの仕事で手いっぱいなので難しいけれど、それ以降なら対応できる。緊急であれば他の人のほうがいいと思います」など、条件つきOKと答えるのがベター。そのためにも、①の、自分のキャパシティを知っておくことは重要です。

④とにかく誠意を持って対応しましょう
「本当は断りたくないけれど」「本当はお手伝いしたいけれど」、でも他で手いっぱいでできない……ということを、誠意を持って伝えましょう。
実はキャパを越え続けているのにずっと依頼を受け続ける……というのは、相当なスーパー仕事人なら可能ですが、いつか体力的にも精神的にもガタが来ることのほうが多いです。それに、「なにを言っても断らない人」と思われることは、「頼ってもらえている」反面、ある種「なんでもやってくれる便利屋さん」にされてしまい、本当はあなたがやらなくていいことまで、なんでもかんでも引き受けることになってしまう可能性大。
「断ると使えないと思われるかも……」「せっかく期待してもらえているのに」と、「本当はできない」ことまで引き受け続け、そして体を壊してしまったり、仕事に行くのが憂鬱になってしまっては本末転倒です。それに、どれも完璧に仕上げられるならいざしらず、多忙を極めて、「どれも不完全」になってしまったら、誰にとってもなんのメリットもありません。
デキる人は、実は「上手にSOSを出す」「上手に断る」がうまいことが多いものです。

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優先順位、バランスを見ながら自分や相手のとってWIN×WINになるようにします。