中国のビジネスマナー①

●挨拶の仕方:握手のマナー
人間関係が大きな意味を持つ中国社会では、様々な人間関係トラブルもまた日常的に発生する。そこでわれわれの眼には解決困難に見える混沌とした複雑な状況を、一言で仕切る伝統的なキーワードが 「 留面子 」 ( liu mianzi ) という言葉である。 中国社会のトラブルの多くは 「 面子 」 に原因を発している。「 面子 」 を日本語に訳せば、その人の 「 立場、信用、自尊心、プライド ( honour ) 」 のことである。「 留面子 」 という中国語の意味することは、相手をいくら激しく攻撃あるいは反撃しても、相手の面子だけは尊重して、最後までつぶさずに留める (残す) ことをいう。
中国社会においては、このように 「 面子 」 の大切さをよく理解しておくことが大切で、「 面子を重んじ、面子を立てること ( 留面子 ) 」 を最優先すればたいていの問題やトラブルは解決することを知ることである。たとえば、数分前まで棍棒を握り締め口から泡を飛ばして路上で大声で喧嘩を始め、引っ込みのつかなくなっている中国人どうしに、通りすがりの通行人が 「 そんなことをしていたらあなたたちの面子は丸つぶれですよ 」 と一言仲介するだけで、何事もなかったように急に真顔になって別れる不思議さがここにある。また、商取引においても、信頼関係にある相手の面子を尊重して、ある程度の取引上のロスは黙認する商習慣もある。
言い換えれば、どんなに激しい議論をしても、相手に恥をかかせたり、人格や誇りまでを傷つける言動はタブーであり、交渉の場では決して相手を最後まで追い詰めることをせず、逃げ道を残しておく配慮が必要と言える。

http://www.ginkouin.com/rensai/china/9.html


中国が面子を大事にしているというのは驚き。