「男の隠れ家」やってはいけないマナー違反①

【前編】
世の中と切り離すため窓はカーテンで遮断している、、、
時の流れを感じさせないよう時計は置かない、、、

「男の隠れ家」、いわゆるバーの基本理念だ。バーが地下に多いのはその為で、外気を遮断し、光を間接照明だけにすることで時の流れを忘れさせ、穴蔵のような異空間を演出している。そう、バーとは時間と雰囲気を楽しむ場所なのだ。
今回、まだバー行ったことのない人のために、楽しみ方やマナーについて「基本マナー編」「注文&飲み方編」「会話編」「口説き方編」の4つに分けて考えてみたいと思う。


●大人の初心、忘れるべからず「基本マナー編」
新規でバーに行く場合、扉を開けた瞬間から常連客からのチェックは始まっている。おニューで犯した失敗はとりかえしがつかない。

・カジュアルすぎる服装はNG
Tシャツに短パン、サンダル履きなど、マスターが最も困るのがお店の雰囲気に合わない服装の客。クラブのようにドレスコードがあるわけではないが、最低限の身だしなみには気を配りたいものだ。

 

・大人数での来客はNG
バーは純粋にお酒を楽しみたい人が来る場所。そのため1~2人など、少人数での来店が最も望ましい。大人数で楽しみたい人は居酒屋へ行って下さい。

 

・携帯が鳴る
「女性が1人、携帯をイジっている」こんなシチュエーションは許されるが、携帯を鳴らすのは基本理念から外れている。男が1人でメールする姿も女性から見れば「格好悪い」と映るので、極力電源は切ること。まだ仕事が残っているならバーに行かないことだ。

 

・バーに席次はない
通常は入り口付近が上席、奥が末席だが、バーにそれはない。強いて言うならガチャガチャ音が鳴りやすい厨房に近い席が末席になる。上司と行くときなどのために覚えておこう。

 

・タバコはタイミングで
レストランでも同じことが言えるが、隣客が食事中の場合はタバコを控えるのがベスト。また、禁煙者ばかりなら「今日は吸わない」くらいの覚悟が必要。どうしても吸いたくてガマンできないときは、一言断るのがマナーだろう。無意識にタバコをプカプカ吹かし、迷惑をかけるのが一番罪が重い。場の空気を読むことが大切だ。

 

・酔いすぎに注意
酔っぱらって絡むなんてもってのほか。1人で帰れるくらいの余力を残して酒を楽しむと良いだろう。

 

 

●夜遊び上手な大人を養成する「注文&飲み方編」
ついやってしまった知ったかぶり。頼み方ひとつで、アナタのお店での居場所が決まる。

・ロックと水割り体内に入るアルコールの量は変わらないのだが、飲みやすさからお酒の強い人はロック、反対に弱い人は水割りで飲む傾向にある。

 

・グラスはコースターの上に
テーブルがグラスの雫で濡れるため、コースターを出す店ではその上にグラスを置くこと。

 

・ショートカクテルの飲み方
ショートカクテルは冷たいうちに3口でサッと飲むのが基本。また、カクテルは冷やして飲むものなので、体温で暖まらないように柄の部分を持つこと。

 

・ブランデーの飲み方
ロックや水割りなど氷の入っているものは別として、グラスの側面から底にかけてを掌で包むようにして持つのが基本。これには、体温で温めながら飲むという意味がある。

 

・カクテルの注文方法
カクテルを注文するときは、ショートかロングかをハッキリと伝えること。男性でショートグラスが恥ずかしい場合は「ロックで」と付け加えよう。

 

・「今日の気分で」「彼女にお似合いのもの」など曖昧な注文はNG
「今日の気分で」「彼女にお似合いのもの」など、何を出していいのか分からない注文をされるのが最も困る。また「オススメを」などの頼み方もNG。初めての客の場合、好みが分からず、漠然と「オススメは」と聞かれても、何をススメればよいのか判断できない。

 

・「マスターも一杯どうぞ」は店による
通常オーセンティック・バーでは客に酒を勧められてもバーテンは断るのが基本。マスター1人でやっている家庭的な雰囲気の店では一緒にカンパイすることもある。

 

・お店を気に入ったらボトルを入れる
また来たいと思わせられたらボトルを入れると良い。これは、近いうちにまた来店するという無言の合図になる。

 

後編に続きます。
後編は「会話編」「口説き方編」