生乾き臭をしっかり落とす洗濯術、干し方

洗濯物の生乾き臭は落ちにくい?

「洗濯の生乾き臭プンプンなのに本人は全く気にならないようで(泣)」。

女性会社員に生乾き臭の取材をしていたら、同僚の独身男性に関するこんな悲鳴が飛び出しました。

彼に限らず、自分のものも含めせっかく洗濯したのに臭ってしまった「生乾き臭」に悩める人は多いもの。落としにくいので諦めてしまった人も少なくありません。
ついてしまった臭いは、再洗濯しても漂白剤を加えてもイマイチ。柔軟剤で隠そうとすれば混合臭で最悪! 落ちにくいイメージですね? でもこれ、実は簡単に落とせるんですよ!

 

●なぜ臭ってしまったのか? なぜ臭い続けるのか?
なぜ生乾き臭がするのかといえば、それは早く乾かせなかったから。

洗い落せなかった汚れや洗剤などの付着物が多かったことと、それらが変質したり雑菌が増殖したりするために十分な水分を含んだままの時間が長かったことによります。

また洗う以前に、汚れた服を洗濯槽へ直接入れたり、何日も溜めていると同じことが起こります。
生乾き臭がついたものは、再度洗濯をしても臭い続けることがあります。

そのワケは、増えてしまった物質が普通に洗っただけでは落としきれないから。そしてさらなる室内干しで臭いを増やしてしまっているケースも。こわいですね。

 

●どうすればいい?
生乾き臭は、よほどひどいものでなければ簡単に落とせます。残っている汚れや雑菌を落とせばよいのですから。
臭いがほんの少しというレベルなら、お湯で手洗いしてから普通に洗濯するだけでも落ちるほどのことなのです。
臭いレベルが高めのものにおすすめの消臭法は「浸け置き洗い」です。簡単とはいえ、臭いの元になっている汚れはしぶといので、時間をかけて緩めてから落とす作戦です。

 

●浸け置き洗いのやり方

浸け置き洗いは、洗濯機洗いの前に洗い桶(洗面器など)に洗剤液を作ってそこに衣類を浸し、しばらく置いて、軽くすすいで絞ってから、普通に洗濯機洗いをするもの(他の物と一緒でOK)。
洗い桶は、洗面器でもよいし、水を溜められる洗濯機ならそこを洗い桶代わりに使っても。タオルケットなど大物はバスタブでもよいです。

 

●生乾き臭の撃退法1:濃いめの洗剤液
定量より少し多めの洗剤をぬるま湯に溶かし、洗剤液を作る
臭う服を30分~2時間浸け置き、軽くすすいで絞り、他のものと一緒に普通に洗濯する。臭いが強いようならもみ洗いをしてからすすぐとよい
脱水後は室内干しのツボや臭わない干し方の裏ワザをアタマに入れて、極力早く乾燥させる


●生乾き臭の撃退法2:漂白剤を上手に使う
漂白剤には除菌作用もあるので、生乾き臭の元になっている雑菌を減らし消臭することができます。やり方をご紹介します。いずれも脱水後は、室内干しのツボや臭わない干し方の裏ワザをアタマに入れて、極力早く乾燥させましょう。

手荒れが心配な方はゴム手袋を。

・液体の酸素系漂白剤を使う
漂白剤の中でも漂白作用が優しいので色柄物にも気にせず使えて、除菌もできるのでお手軽です。皮脂などの汚れ落としのため、洗剤を一緒に使うと効果的。

①洗い桶に、ぬるま湯と規定量の洗剤と酸素系液体漂白剤を入れて、洗剤液を作ります

②臭う服を30分~2時間浸け置き、軽くすすいで絞り、他のものと一緒に普通に洗濯をし、干す。臭いが強い場合は揉み洗いをしてからすすぐ。

 

・粉末の酸素系漂白剤を使う
主成分の過炭酸ナトリウムは液体漂白剤より除菌効果が強く、洗剤としての作用もあるので、そのままでも、さらに洗剤をプラスしても使えます。
40℃くらいのお湯を準備する。(お風呂の残り湯は、入浴後すぐならよいですが、翌朝ともなると30℃以下に下がっていて効果が下がります)
洗い桶に上記のお湯と粉末酸素系漂白剤(強い臭いがついていれば洗剤をプラスしてもよい)を入れてよく混ぜて溶かす。
臭う服を洗剤液にに30分~2時間浸け置き、軽くすすいで絞り、他のものと一緒に普通に洗濯し、干す。臭いが強いものは揉み洗いをしてからすすぐ。


●干すときは“縫い目対策”で裏返し干しに!

干す場所は湿気の溜まりやすい床近くでなく上の方へ。高密度も厳禁です。
干し方は、乾きにくい縫い目対策に裏返し干し。タオルやパンツの内側、シャツの袖と脇などは布どうしが接触していると乾きにくいので工夫して!エアコンのドライや除湿器、扇風機を使うと効果的です。これらがムリならせめて換気扇を。

 

https://allabout.co.jp/gm/gc/439315/2/

 

これでこれからは、生乾き臭にさようなら!