地震起きたときの対策(スーパー・コンビニにいる時)

地震の揺れを感じたら、どんなに小さな揺れでも訓練だと思って、直ちに商品棚の間から脱出してください。持っているバッグを頭と首筋に載せ、ガラスや照明器具の落下に気をつけながら、少しでも広い安全そうなスペースヘ移動することです。

阪神・淡路大震災のとき、震度7の地域にあったコンビニの中は、商品陳列棚が将棋倒しのように倒れ、照明器具が落下し、天井が落ちているところもありました。商品陳列棚の間にいたとしたら、大ケガしていただろうと思いました。何か行動しなければ、危険からは脱出できないのです。

ですから、体を小さくかがめ、周囲を見回してどこが安全かを見定めることです。入り口に近い少しでも広いスペースに行くことです。万一、そのスーパーやコンビニが倒壊しそうなら、直ちに脱出すべきです。一瞬の判断が生死にかかわるのです。どんな建物でも、絶対安全ということはありません。常に最悪を想定して行動してください。

スーパーにしてもコンビニにしても、そこにいる人たちは入ってきたところから出て行こうとするものです。それが危機に陥ったときの一般的人間の行動本能です。しかし、そうした場所には必ず反対方向、つまり裏口に通じる非常口があるはずです。そこには緑の避難口誘導灯が点いています。誘導灯にはニッカド電池が入っていて、停電でも20分以上点灯し続けるようにしておくように法律で定められています。