地震起きたときの対策(電車に乗っている時)

新潟県中越地震の大きな揺れで上越新幹線が脱線しました。しかし、それでもケガ人は一人もなく、同じ路線を走行していたほかの車両はきちんと停止して事なきを得ました。この地震の揺れは、場所によって地球の重力を超えるほどの加速度でした。

このことは日本の鉄道技術の高さを示しました。新幹線にはユレダスという小さな揺れを早期に感知して電車を停めるためのシステムがついています。

普通の電車は、各所に設置された地震計の震度によって運転指令所から電車を停める指令が届くようになっています。

もし、電車に乗っているとき地震に遭遇したら、
(1) 窓際から離れ、手すりや吊り革につかまる。
(2) 姿勢を低くし、バッグなどを頭と首筋にあて、網棚の落下物や 急停車に備える。
(3) 原則として係員の指示に従う。
(4) 万一火災が発生したときは、車両ごとに設置してある消火器で初期消火にあたる。それでも煙が充満してきた場合は、直ちに係員に知らせ、非常用手動扉開閉器を操作して外部に脱出する。

火災が発生していないのに、慌てて非常用手動扉開閉器を操作して外へ飛び出すのは危険です。電車と線路との段差はかなり高いのでケガをする恐れがあります。

また、反対車線の列車が暴走してくる可能性もあります。地下鉄などは運転席や車掌席の近くに非常用脱出タラップがついていますので、いつも乗る電車であらかじめ確認されるといいでしょう。

 

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