あなたも1人のピン芸人。ギター侍・さんまに学べ! 相手の話を輝かせるツッコミ術

たった1人で勝負する芸人=“ピン芸人”。「○○斬り!」のギター侍波田陽区をはじめ、大人気です。もしあなたが彼らのようなピン芸人だとしたら、あなたはどんな芸風なんでしょう? お笑いの基本であるボケとツッコミから、デキる・モテる男のコミュニケーションを探ります。

 

●お笑いの基本・ボケとツッコミ
「お笑い」といえば、“ボケ”と“ツッコミ”。
2人のコンビで行う漫才では、ボケ役とツッコミ役が明確です。人気コンビでいうと、ダウンタウンではツッコミの浜ちゃん(浜田雅功)にボケの松ちゃん(松本人志)。爆笑問題ではツッコミの田中(裕二)にボケの太田(光)といった具合です。
ツッコミ役が話の展開をコントロールする中、ボケ役がとぼけた応答をして面白い話をしていきます。そのボケ役の話に対しツッコミ役は、合いの手を入れてテンポを出し、わかりやすくまとめ、大げさに返していきながら盛り上げていくわけです。
1人で行うピン芸人の場合、このボケとツッコミをどのように組み合わせているのでしょう? 例えば、「◎◎斬り!」のギター侍の場合はどうでしょう?

 

●“ギター侍”は自らツッコミ、自らボケる
「私○○。□□って・・・言うじゃない? でもアンタ、△△ですから! 残念!(ジャガジャン!) ◎◎斬り! (ジャン!)」
ギター侍の定番のフレーズですが、この短い中で見事に1 人でツッコミとボケを組み合わせています。
まず、最初はツッコミ。
「私○○」で、話のテーマとなる内容をさりげなく振るとともに、「□□って……言うじゃない?」と、最初に設定した○○に自らツッコミを入れて、○○を明確に設定します。これによって、次のボケが生きてくるわけです。

そしてボケは「でもアンタ、△△ですから! 残念!」「◎◎斬り!」の部分。ボケはとぼけた応答が特徴ですから、ここの△△、◎◎をいかに面白い表現にできるかがポイントとなります。
さらにこのボケを盛り上げるツッコミの役割を担っているのがギター。話のテンポを作るギターのリズム、そしてボケた後に盛り上げる「ジャガジャン!」「ジャン!」のかき鳴らしによって、ボケが一層引き立つというわけです。

 

●“さんま”は他人にツッコミ、ボケを引き出す
人気爆発のギター侍ですが、“ピン芸人”の大物といえば明石家さんま
数多くのテレビ番組で司会を務めながら、見事なツッコミ芸を披露しています。相手の話に対して大げさな合いの手をテンポよく繰り出し、ちょっとした言葉・仕草をとらえて、それをさらに大げさに表現していきます。
そしてボケるのは基本的に参加者やゲスト。さんまがツッコミを入れるなかで、相手からボケを引き出し、もしくは創り出していきます。即興で展開する高度な技です。
あなたは会社の会議や、彼女とのデートでどんなコミュニケーションを取っていますか?
「自らツッコミ、自らボケる」ギター侍
「他人にツッコミ、ボケを引き出す」さんま?
それとも、そのほかのパターン?
はたまた、ボケ、ツッコミなどは無視ですか? 

 

●ツッコミで相手の話を輝かせる
コーチングのコーチには、ツッコミの要素はもちろん、ボケの要素も必要です。普通では考えられないような応答をすることで、相手の持っている枠を揺さぶることができるからです。
ただ、コーチの基本としては、ボケよりもまずはツッコミ。
以下にツッコミ役としての具体的な方法をいくつか紹介したので、参考にしてみてください。自分が考えついたボケに飛びつくことなく、相手に焦点を向けて、相手の話を輝かせるようなツッコミを入れていきましょう。

1)ボケ役が動作をしたら、「激しい動きだなぁ」「チマチマした動きだなぁ」など、見た目の動きを随時、言葉で説明する。
2)ボケ役が前フリをしたら、「それはこういうことだな!」と、話を分かりやすくまとめる。
3)ボケ役の話に対して、時には「うんうん、確かにそうだなぁ」と、相槌を入れながら話を進める。
4)ボケ役が特定の人物を演じている際に、自分も「そうだそうだ!」など、合いの手を入れ、その状況をより活気づける。
5)ボケ役がボケる直前に、「昔の人の話はためになるよ」「あんたは、いざというときビシッと決めるよね!」などといって、ボケるための前準備をしてあける。

ツッコミというと、文字どおり相手に「突っ込む」印象だけだったかもしれませんが、このような地道な作業の繰り返しです。今度テレビでピン芸人漫才コンビをチェックしてみてください。

会議で何かウケることを言おうとか、デートで面白いことを話さなきゃと力む前に、相手をよく見て、相手の話をよく聴いてツッコミを入れていきましょう。そんなあなたの地道なツッコミから、思わぬ笑いや話の展開が引き出されてきます。


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これがデキる・モテる男への第一歩ですね。