角が立たないオフィスの温度設定

●女性と男性の体感温度の違い

男性と女性では、温度の感じ方違うようです。その1つに「服装の違い」が挙げられるでしょう。特に夏は、女性は胸元があいた洋服を着る人が多くなるのに比べ、男性はネクタイをしめます。女性のストッキングと男性が履くソックスを比べても、体の暖かさは全然違うことがわかります。さらに男性はその上からズボンを履くわけですから、同じ室温であれば感じ方が違うのは当然のことですね。
暑すぎる場合でも寒すぎる場合でも、仕事の効率や生産性に影響します。また、冷えすぎたオフィスにいると、肩こり、頭痛、手足の冷え、むくみがおこったりして、本当につらいもの。

 

●設定温度をめぐる攻防

 オフィスで座り仕事の長い人と暑い日に外回りから帰ってきた営業の人とでは、求める快適温度が違うのは当たり前です。外を歩き汗をかいた人は、涼しいオフィスに戻ってきてホっとしたい。なのに、戻ってきてもオフィスの中が生暖かいというのは、ちょっとかわいそうかもしれません。
エアコンの温度設定をめぐって上げたり下げたりを繰り返していては、その分仕事に集中できませんし、オフィスの雰囲気も悪くなってしまいます。では、みんなが心地よいと感じる温度設定をするにはどうしたらよいのでしょう。

 

●快適温度のための提案

温度設定変更の攻防を避けるには、設定温度の「ルールを決める」ことです。エコが叫ばれている時代ですから、「エコルール」を設定してしまうのも一案でしょう。「エコ」と「ルール」の2点を盾にとれば、クレームも出にくくなるかもしれません。
・時間によって微調整
午前中は少し高め、気温の最も上がる日中は少し低め、そして夕方にはまた高めにするなど、気温と時間によって設定温度を変えるようにするのも1つのアイデアです。

 

・扇風機の活用、席替えを提案
またエアコンによっては、風の当たりにムラがあり、同じ部屋の中にいても寒く感じる場所と暑いと感じる場所ができてしまうことも。席によってはエアコンの風が直接あたってガタガタ震えあがっている人もいます。
そうなると体調を崩してしまうことがありますから、席替えや扇風機を購入することなどを上司に相談してみましょう。扇風機を使って冷気を動かすことでずいぶん体感温度が変わるはずです。また、外から帰ってきて暑いという人も扇風機の前に立って、しばらくクールダウンすれば、ずいぶんと落ち着くでしょう。

 

・クッション言葉+明るいトーンで
いくら寒いからと言っても、いきなりエアコンの電源を切るのは、マナー違反。「すみません、切っていいですか」「みんなが寒がっているので、温度を少し高くしてもいいですか」など、断ってからにしましょう。また、「エコルールで、○度にしまーす!」と明るく言うのも1つの手ですね。
何より大事なのは、相手への思いやりです。人の多い職場なら難しいかもしれませんが、少ない職場であれば、「お疲れさまです」の一言を添えて、冷たい飲み物を手渡してあげるとオフィスの空気もなごむというものです。


https://allabout.co.jp/gm/gc/313335/2/

 

寒いと感じる女性は1枚多くはおる。暑いと感じる男性は、1枚上着を脱ぐなど、自分でも工夫しつつ相手への思いやりを忘れないようにします。