会社よりも仕事がはかどる自宅づくり

昔から「時は金なり」という通り、忙しいビジネスパーソンにとって、時間の効率活用はとても重要なテーマです。
どんなに忙しい人でも、平等に1日は24時間しかありません。時間はお金に匹敵する、もしかするとそれ以上に貴重な我々の「資源」なのです。
時間を効率的に使うための方法は、たくさんありますが、実は「自宅に仕事を持ち帰る」のも重要な方法の1つです。仕事は仕事、家庭は家庭、と切り分けたくなる気持ちも、とても良くわかります。私も結婚した直後は「家庭には絶対に仕事を持ち帰らない」と妻と約束していました。

しかし、外出が多い場合、「外出先→会社→自宅」と動くよりも、「外出先→自宅」と動く方が早いことが、結構ありますよね。2日間外出が連続する場合、「外出先→自宅、自宅→外出先」という形で直帰・直行した方が、「外出先→会社→自宅、自宅→会社→外出先」と動く方よりも圧倒的に時間の短縮になります。
時間を効率的に活用するには、「自宅に仕事を持ち帰る」のがいかに重要なのか、おわかり頂けたでしょうか? 今回は「自宅を、会社よりも仕事がはかどる空間にする」ための必須アイテムを紹介したいと思います。

 

●必需品その1:幅の広いデスク

デスクの広さは、仕事にどんな影響を与えるのでしょう? それは、ずばり仕事の効率性。デスクが狭いと、他の場所に置いた書類を探すのに時間がかかったり、書類を広げることができないので一覧性が悪く、時間がかかったり……と悪いことづくめなのです。
現在私が使っている机は、180cm幅のものですが、広々と使えて実に仕事がはかどります。見た目は立派なのですが、通販で購入したので価格は4~5万円でした。
意識的にインフラを整え始めるまでは、学生の頃に購入した90cm幅程度の机を、何も考えずにそのまま使っていました。そのため、机の上はいつも雑然としており、仕事ができる状況ではありませんでした。
一般的な会社の事務机の幅は、だいたい100cm~120cmぐらいです。少し大きめの事務机だと、120cm~140cmぐらい。部屋の広さにもよりますが、やはり会社と同等の効率で仕事をするためには、これくらいの幅の長さの机が欲しいものです。


●必需品その2:疲れない椅子

日頃あまり何も考えずに座っていますが、疲れ方は椅子によって全然違います。良くない椅子に座っていると座骨神経が痛くなってきたり、腰が痛くなってきたりして、長時間集中することができません。
机もそうなのですが、椅子も一度買うとそれなりに長持ちしてしまうので、机を買い換えるタイミングまでは、学生時代に買った普通の木製の椅子を、ずっと使っていました。
現在私が使っている椅子は、オフィスチェアなのですが、背もたれの高さ、座面の高さ、リクライニングの確度など、どれをとってもなかなか快適です。もちろん、座り心地も快適です。快適すぎて、椅子に座ったままよく眠ってしまうのが、たまにきずなのですが……。これも通販で3万円ぐらい。

 

●必需品その3:書類整理のためのラック

自宅で仕事をするようになると、色々と書類がたまってくるものです。机の引き出しを使う手もありますが、会社にあるような「書類ラック」があれば、すっきりときれいに書類を片付けておくことができます。
私が今使っているのは、木製の書類ラックです。これも通販で7~8万円ぐらいで買ったものなのですが、見た目も機能もかなり気に入っていてとても満足しています。
前面のカバーが閉まるため書類が外から見えず、かなりすっきりした見た目です。またカバーは引くと手前に倒れて開く構造となっており、簡単に開閉ができます。上のカバーのついていない段には、頻繁に使うものを手軽に置いておけるので、とても便利です。
棚の幅と奥行きは、A4書類を横向きに入れてぴったりの大きさになっています。高さはフォルダボックスを縦に入れてぴったりの大きさなので、整理にとても便利です。ラックを選ぶ際には、きちんと書類を収納できるか、サイズの確認をした方がいいでしょう。


●必需品その4:大量印刷出来るプリンター

上の写真に写っているプリンターはEPSONのLP-1400という2万円くらいの白黒レーザープリンターなのですが、これが一番最近導入したアイテムです。
それまではカラーインクジェットプリンターを使っていたのですが、仕事柄、多くの書類を印刷する必要があるので、レーザープリンターに買い換えました。
ひと昔前までは、レーザープリンターといえば会社で使う高級機種、というイメージがあったのですが、最近は非常に小型かつ低価格のものが売られています。トナー代も1枚3~4円と、決して高くはありません。
しかも、レーザープリンターの印刷が速いこと、速いこと。カタログでは、インクジェットプリンターレーザープリンターも、白黒で毎分20ページという表示なので、同じ速さのはずなのですが、実際に印刷してみるとなぜかレーザーの方が圧倒的に速かったりします。
少々音がうるさい点、サイズがインクジェットと比べると大きい点が弱点ではありますが、これを導入したお陰で、「印刷するために会社に戻る」必要がなくなり、大幅に時間効率がアップしました。

 

●必需品その5:パーソナルシュレッダー

自宅で仕事をする時の大きな問題が、機密書類の破棄です。間違えて印刷をしてしまったり、不要な書類を持ち帰ってしまったりして、自宅で機密書類を破棄したくなった経験はありませんか? しかし、せっかく効率性をよくするために、仕事を持ち帰るのにも関わらず、下手に処分して機密情報の漏洩につながってしまっては、まったく意味がありません。
そんな時活躍するのが、パーソナルシュレッダー。うちで使っているのは、A4サイズが同時に5枚、クロスカットで裁断出来るタイプのものです。ホームセンターで4000円ぐらいだったと思います。
パーソナルシュレッダーの裁断方法には2種類あるので注意が必要です。1つはストレートカットと言って、細長く裁断するタイプ。もう1つはクロスカットと言って、短冊状に細かく裁断するタイプ。ストレートカットの方が安価ですが、機密性の観点からすればクロスカットの方が安全でしょう。


●必需品6:ファイルのバックアップ環境

実は「仕事がはかどる」とはあまり関係のないポイントなのですが、個人的に最も重要だと考えているのでご紹介したいのが"バックアップ"。
みなさんは、「ハードディスクには寿命があり、いつかは必ず壊れる」という事実をご存知でしょうか?
私もあまり詳しくはありませんが、寿命は一般的には5年程度と言われているようです。つまり、何年か経てば、多かれ少なかれ全てのハードディスクは必ず壊れるということなのです。
また、自宅と会社の間を持ち歩くノートパソコンなどは、振動の影響でさらにハードディスクが壊れる確率が高くなるようです。
ハードディスクが壊れてしまえば一巻の終わりです。最近では、データ復旧をしてくれる会社もありますが、それだけのお金と時間がかかります。また復旧してもらっている間は、仕事はストップしてしまいます。
私自身も、コンサルタント時代に、最終報告会の前日にハードディスクが壊れてしまい、100枚以上の資料を全て作り直したという苦い経験をしたことがあります。
最近では、USBやLANで簡単に接続できる大容量ハードディスクを売っていますから、転ばぬ先の杖で、常日頃から、必要なデータはバックアップを取っておくようにしましょう。私は現在は、会社で2カ所、自宅で2カ所の、合計4カ所にバックアップを取っています。

 

https://allabout.co.jp/gm/gc/292819/4/


全てをそろえるにはそれなりにお金がかかってしまいますが、1つ1つのアイテムは決して高いものではありません。ご自分に必要な設備投資を行って、仕事の効率アップを実現します。