ニューヨーク流 バレンタインは男が女に愛を告白する!

バレンタインは男が女に告白する日だった

 いよいよ2月、そして来週14日は、男にとって期待がふくらむバレンタインデーだ。たとえ、それが義理であっても“今年はチョコをいくつもらえるだろうか?”なんて捕らぬ狸の皮算用をしている男性も多いことだろう。
簡単に察しがつくように、バレンタインは日本の伝統的な行事ではない。日本には、欧米からもたらされた文化や習慣で形が変わってしまったものがいくつもあるが、バレンタインもその一つだ。ご存知のとおり、日本では、バレンタインデーは女性が好きな男性にチョコレートを贈り、愛を告白する一年に一度のチャンスの日とされている。最近では、男性の上司、同僚などに「義理チョコ」を、女友達には「友チョコ」を贈るなど恋愛感情に全く関係のないチョコレート贈答の儀礼も定着しつつある。

しかし、欧米のバレンタインデーは、カップルが愛のしるしを交わすキリスト教の祝日。しかも、伝統的には男性が女性に告白する日とされているのだ。どこでどう間違ったのか、日本では、欧米と全く逆の風習が定着してしまったのである。ここニューヨークでのバレンタインデーの慣わしは、男が愛している女性にカードやギフトを贈ること。しかし、義理チョコというものはない。もし、義理チョコを贈ろうものなら、贈った女性に自分が好意をもっているものと勘違いされてしまう。義理が誤解を招いてしまう恐れがあるのだ。

 

●ニューヨーク流バレンタインの祝い方

国民的行事となったバレンタインデーだが、ニューヨークではどのように祝われているのか紹介しよう。

【ニューヨーク流バレンタインの祝い方】

◇ 基本は、男性が女性に愛を告白 (女性がする場合もあり)
◇ 一人の女性に行う (交際中の彼女や妻のみ。義理チョコはなし。)
◇ 代表的なギフトは、赤いバラの花とチョコレート (バレンタイン・カードを添えて)
◇ 夜はディナーを二人で愉しむ (NYでは、その夜、レストランが予約困難に。もちろん、予約と支払いは男がする。)

まず最初に、こちらでは日本と違い、女性から男性だけではなく、男女ともに自分の愛する人愛のしるしとしてギフトを贈るのが習慣。しかし、男性が最愛の一人の女性に贈るのが基本だ。


バレンタインのギフトで代表的な3点セットは、赤いバラの花とチョコレート、そしてバレンタインカードだ。なぜチョコレートかと言うと、甘くスイートなものだからだと言われている。英語では、恋人や好きな人のことをスウィティ“Sweetie”と言ったり、愛していることをアイム・スィート・オン・ユー“I'm sweet on you”と言ったりするのでこれは納得できる。しかし、チョコレートはあくまでも代表的なもの。ケーキやお菓子などでも全然、問題ない。バレンタイン=チョコレート一色なのは、どうも日本だけのようだ。
そして、バレンタインの夜は、男性が女性をディナーに招待する。なので2月14日は、レストランの予約を入れるのも大変な状況になる。もちろん、レストランを決め、予約を入れて支払いをするのは全部男の役目だ。

 

●不思議の国、ニッポン

このように、ニューヨークのバレンタインデーとは男性が女性に愛を告白し、ギフトを贈る日なのである。多分、このことは日本ではあまり知られていないだろう。しかし、僕は、何もこれにならって日本の男性もバレンタインデーにアメリカ人と同じことをすべきだとは言わない。日本には、独自にアレンジされたユニークな風習があってよいと思う。

ただ、このようなギャップに出くわすたびに、日本って本当に面白い国だなと思ってしまう。外国の文化、習慣を柔軟に受け入れ、それを都合のいいように見事に変換してしまい、それを難なく文化として受け入れてしまうからだ。今、僕はアメリカに住んでいるから、こちらのバレンタインがどういうものなのかを知っている。しかし、もしそうでなかったら、日本でアレンジされた習慣が本当のバレンタインだときっと思い込んでいるに違いないだろう。

 

https://allabout.co.jp/gm/gc/196460/3/

 

色んな国の文化があって素敵ですね。アレンジしながらもそれぞれの文化に合わせながらステキな日に・・・。♪