時間をムダにしない人は「30分の使い方」が違う

今回は「”知っておきたい”ライバルに“差”をつける勉強のテクニック」について教えていただきます。仕事にも勉強にもすぐに実践できるテクニックなので、取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

●30分の勉強時間は、その他大勢の6倍以上!

ビジネスパーソンは、毎日が激務の連続です。残業、休日出勤、平日は上司や同僚とのつきあい、土曜日は家事に掃除、日曜日は子供と公園へ……。
そんななかでも1日30分の時間を作り出して下さい。1日30分を作り出すことでその他大勢から抜け出すことができます。
「たった30分の勉強でその他大勢から抜け出せるのか?」
あなたは、そんな疑問を抱くかもしれません。しかし統計によると30~50代の1日平均の勉強時間は、たったの5分なのです。アンケートに答えてくれた方のみでの統計なので、本来はもっと短いかもしれません。5分だと仮定すると、30分で平均より6倍も勉強をすることができます。しかも100日で2,500分の差がつき、1,000日で25,000分(417時間)差です。継続すればするだけ差が開いていきます。

 

●期限を決めて勉強する

 f:id:fujimine:20170720145219j:plain

例えば上司から、「この仕事を1週間で終わらせて」と言われたらどうしますか?
もちろん、1週間で終わらせますよね。
同じ仕事でも「5日で」と言われたら、なんとか5日で終わらせます。
じゃあ「3日で」と言われたら、やはり3日で終わらせるものなのではないでしょうか。
DVDをレンタルで借りてきたときもそうです。旧作は7日以内と決まっていたら7日以内に返しますよね。準新作は4日以内に返却という場合は、4日以内に、新作は明日までと決まっていたら、雨でも嵐でも次の日返しに行く。期限があるから人は守り、期限があるからこそ燃えるのです。

勉強も同じです。30分以内に総合問題を解こう。10分以内に個別問題を解こう。山手線で各駅に到着するまでに単語を覚えよう。テレビCMの間にもう1回暗唱しておこう……など、意図的に期限を決めて勉強してください。
そのときにストップウォッチだと、あと3分、あと2分と時間が気になります。気づいたときには5分が経過しているときもあります。キッチンタイマーだと時間が経つと音が鳴って気がつきますが、図書館などで勉強していると周りの人に迷惑になります。そこで役に立つのが携帯電話のバイブ機能。会社や電車など音が鳴らせない環境では大活躍です。私は勉強のみならず仕事においても利用しています。企画書の作成は45分で、伝票整理は30分で、仮払いの精算は15分で……というように、職場では周りに迷惑が掛からないように携帯電話で期限を決めて仕事をしています。
タイマーを30分に設定して、「この時間だけは一心不乱にガムシャラに勉強(仕事)をする」と決めるのも集中力が持続します。

期限には不思議な力が宿っています。いつでも良いから勉強しよう。困ったら勉強しよう。仕事が山積みだから暇なときに勉強しよう。これでは、いつまでたっても勉強はできません。期限があると人は、不思議と燃え、集中力も高まります。
「期限を決めて」または「”意図的”に期限を作って」勉強するのです。

 

●2つ以上の動作で記憶に定着させる

脳科学者の林成之教授。北京オリンピックの日本代表競泳チームに脳科学的専門家として参加し、北島康介選手を金メダリストに導いたことで有名な方です。林教授は講演で「人は2つ以上の動作で記憶が定着する」と言っていました。

Aさんは、ソファに寝そべって黙読で理解しようとするタイプ。
Bさんは、口に出して読んで覚えるタイプ。
Cさんは、携帯プレイヤーなど耳で覚えるタイプ。
Dさんは、重要な箇所をノートに書いて覚えるタイプ。
Eさんは、蛍光ペンでマークを引いて覚えるタイプ。
どの勉強の仕方が合っていて、どれが間違えているというものではありません。
ただ激務のビジネスパーソンには、貴重な30分です。その30分をどう使うのか? 
ただ目で見て覚えるだけではなく、口に出し、耳で聞いて覚えて下さい。時には線を引いたり書き込んだり、動作を組み合わせることで記憶しやすくなります。
さらに、口に出しながら書いたり、時には聞きながら部屋の中を歩いたりと動作を”掛け合わせる”ことで、記憶は定着しやすくなります。限られた時間内で次から次へと見る・口に出す・聞く・書く・線を引くを組み合わせて繰り出すことで30分という時間を有効に利用することができます。

 

https://next.rikunabi.com/journal/entry/20170725_M1

 

貴重な30分を効率的に使うためにまずは期限を決めて動作を掛け合わせます。