花粉症の基本対策とは?

一番の理想は花粉症にならない事。花粉症は1度かかってしまうと完治する事が大変困難な病気です。原因植物の花粉が飛散すれば、例年その症状に悩まされる事になります。また、これまで花粉症に縁がなかった人でも突然症状が出る場合も。とは言え、花粉症のアレルゲンである原因植物の花粉を避けられれば、花粉症の発症を防げたり症状を軽減する事が出来るのです。では、具体的にはどのような花粉症対策を取れば良いのでしょうか?

花粉症対策の基本
花粉症対策の最大のポイントは、
花粉を吸わない
花粉を浴びない
花粉を持ち込まない
です。アレルゲンとなる原因植物の花粉に接触しない事が最も大切。ここでは花粉との接触を防ぐ方法をご紹介します。


■花粉症の主な症状への対策

【眼のケア】
花粉症の眼の対策としては、以下のようなポイントが挙げられます。

「眼を清潔に保つ」
目薬や洗眼薬で眼を洗浄し清潔に保つようにしましょう。目のかゆみや、充血、涙目、眼病予防に効果的です。ただし水道水で眼を洗うのはNG。眼の表面は、眼を守るために涙で常に覆われています。そのため涙と成分の異なる水道水で眼を洗浄すると、眼に必要な涙を洗い流し眼の組織を傷つけてしまう場合も。眼を洗浄する際は、市販の洗眼薬などを使用しましょう。

「冷タオルを活用する」
痒みがひどい場合はタオルなどを冷却し、眼の上にしばらくのせてみましょう。数回繰り返して行うのがおすすめです。患部を冷やす事で刺激を与え、知覚神経を一時的に紛らせ痒みの症状を抑えます。


「外出の際は眼を保護する」
花粉症による眼の症状を予防するにはコンタクトレンズよりメガネやサングラスがおすすめです。涙には花粉やごみなどの異物が眼に入った場合に眼を洗浄する作用があります。コンタクトレンズを装着していると、涙が眼を十分に洗浄する事が出来なくなります。そのため花粉を眼の中に溜め込んだままとなり、さらに花粉症の症状を悪化させてしまう場合も。花粉の飛散が特にひどい時期は、メガネやサングラスを優先的に使用するようにします。最近では花粉症対策用のものも販売されていますので、なるべく眼全体を覆う事が出来るようなものを選びましょう。


「眼をかいたりこすったりしない」
眼の痒みに我慢できずにかいたりこすったりしては逆効果です。眼を刺激したり、結膜や角膜を傷つけて症状がさらに悪化する場合もありますので、なるべく眼はかかないようにしましょう。


「帰宅後はすぐに洗顔を心がける」
まつ毛は花粉が付着しやすい部分。外出すると自然と花粉が付いていることが多く、花粉症による様々な眼の症状はこのまつげに付着した花粉が原因となっている事も多いようです。特にメイクをする女性はマスカラなどで花粉が付きやすくなっています。外出から帰宅したら、まずは洗顔をしてまつ毛に付いた花粉をすっきり落としましょう。


「乾燥や汚れに注意する」
乾燥した空気や、タバコの煙が充満するなど汚れた環境は花粉症による眼の症状に影響を与えがちです。この様な環境下に眼を長くさらさないように注意して、乾燥や汚れた空気から眼を守りましょう。


「眼を酷使しないように心がける」
花粉の飛散時期は眼に特に負担がかかりやすくなります。意識的に眼を休めるなどして眼を疲れさせない様にしましょう。出来れば眼が疲れたと感じる前よりも、定期的に眼を休める方が予防対策としては効果的です。仕事などで長時間パソコンを使うなど特に眼を使わなければいけない状況にある場合は、1時間作業したら10分ほど眼を休めるなどすると良いでしょう。


【鼻づまり対策】
「鼻を温める」
鼻づまりの人は体温が低いことが分かっています。そこで鼻を温めると鼻づまり対策に有効なようです。

ぬらしたタオルを軽く絞り、電子レンジで1分温める。42~43℃(体温より少し高め)がポイント。
タオルを鼻に当て、温めながら深呼吸する。
タオルが冷めたら、繰り返し温めて鼻が通るまで行う。


「鼻を洗浄する(鼻うがい)」
鼻の中に入っている花粉やほこりなどの異物を取り除くために、鼻の中を洗浄すると良いでしょう。しかし眼の洗浄と同様に、水道水で洗うと鼻の粘膜組織を傷つけてしまう場合もありますので、鼻の洗浄には生理食塩水などを使いましょう。


「鼻を保湿する」
花粉症のアレルギー症状が見られる時は、鼻粘膜で炎症が起こっている状態です。炎症を防ぐためには定期的な鼻の加湿で水分を十分に補いましょう。鼻をかみ過ぎて鼻の粘膜が荒れてしまっている際は、その部分をワセリンなどの油分で保湿・保護します。最近では鼻に優しいティッシュなども市販されていますので、鼻をかむ時は積極的に使用すると良いでしょう。


■日常生活を見直す
不規則な生活や食事、ストレスなど日常生活を見直してみましょう。これらもまた花粉症にとって悪い影響を与える原因となります。日頃から適度の運動やストレスを発散したりするなど、心身ともに健康的な生活を維持するのが理想的です。

 

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