花粉症の4大症状について「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目のかゆみ」

花粉症の症状は、原因植物(アレルゲン)や個人の体質などにより様々です。原因物質に対抗して分泌される「ヒスタミン」が、花粉を体から取り除こうと様々なアクションを起こします。それが花粉症の症状なのです。それでは、花粉症の症状にはどんなものがあるのでしょうか?。「花粉症の4大症状」と言われる代表的な症状とその特徴などについてお話します。

花粉症の4大症状 その特徴


【くしゃみ】
くしゃみは、花粉症にかかると約8割以上に現れる症状だと言われています。花粉症のくしゃみは、体内に侵入してきた花粉を体外に排出しようとする防御反応。そのため、風邪のくしゃみの様に数日で治まるものと違い、花粉が飛散しているシーズン中継続的に起こります。花粉症のくしゃみの特徴は、激しいくしゃみが連続して起こります。

【鼻水】
鼻水は、肉眼で見えないゴミや細菌などの異物が鼻に侵入してくるのをガードしたり、すでに進入して来たものを外に排出するなどの役割を果たしています。また気管支内に冷気が入って来ないよう空気を温めるなどの働きも。鼻の粘膜は乾燥を防ぐため、水分を分泌させて湿り気をキープしています。しかし花粉症になると、花粉に対し過敏に反応し異物を排除しようとする働きをするため、多めに鼻水が分泌されるのです。花粉症による鼻水は、風邪の鼻水と違って粘着性は少なくサラサラとした無色透明なのが特徴。花粉の飛散が終るまで続くのが一般的です。

【鼻づまり】
花粉症の中でも最も辛く深刻な症状と言える鼻づまり。原因植物の花粉である抗原(アレルゲン)に対抗するために放出される抗体ヒスタミンの作用によるもの。これにより血管が拡張し透過性が高まって、血液中の水分を外に排出しやすくなります。これが鼻づまりとなるのです。症状が悪化して両方の鼻が詰まってしまうと、鼻での呼吸が困難となります。そうすると呼吸の際に自然に口呼吸になってしまい、そのせいで喉が乾燥するなどの影響も。また、日中に吸い込んだ花粉が原因で、夜間の睡眠時に症状が悪化し鼻呼吸が困難となって睡眠不足になる場合も多いようです。さらに、鼻づまりのために集中力が欠落してしまい、仕事や勉強に支障をきたすケースもあります。

【眼のかゆみ】
眼のかゆみは、花粉症の症状の中でも最も多く見られる症状。花粉がまつげなどに付着するなどして起こります。眼の結膜は涙や眼の分泌物などで常に湿っています。そのため花粉が付着しやすくなり眼の症状が出るのです。かゆみを感じると強くかいたりこすったりして症状がさらに悪化し、充血、眼がゴロゴロするなどの違和感や痛み、まぶたや結膜の腫れなどが出る場合もあります。また、涙が止まらなくなったり、普段より強く眩しさを感じるなどの症状が出る事も。ただし、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの花粉症による他の症状がなかったり、視力に影響が出るなどした場合は他の病気の疑いがありますので眼科の受診をおすすめします。


その他の症状
花粉症の4大症状の他にも以下のような症状が見られる場合もあります。

喉のかゆみ

頭痛
頭重感
発熱
身体のほてり
食欲不振
胃腸の具合が悪い
果物過敏症(食物アレルギー症状/口腔アレルギー症候群)
全身倦怠感
睡眠不足
集中力欠如
うつやイライラなど情緒の不安定
など

他の病気との違い
これらの場合は花粉症ではなく風邪やインフルエンザなど他の病気が疑われます。

くしゃみはあるが継続して出る事はない。
高熱が出る。
喉の痛みがある。
関節痛。
痒みやかすみ眼など眼の症状だけがでる、または両眼でなく片方の眼だけに症状が出る。
また同じアレルギー症状であっても、花粉症に代表される「季節性アレルギー症状」と、ダニやカビ、ハウスダストなどが原因で起こる「通年性アレルギー症状」の判別は難しいので、自己判断をせず医師の診断に任せましょう。

 

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