花粉症の引き起こす原因や生活習慣とは?

一口に花粉症といっても、その発生条件は様々。個人差やまた環境の違いなど人それぞれで変わってきます。花粉症を起こしやすい気象条件や環境、それぞれの生活習慣や遺伝子との関連など。ここでは花粉症の原因と考えられている様々な条件について説明しています。花粉症対策に取り組むにはまずは、自分の花粉症がどの様な条件下で発生したのかを把握する事が大切です。

■花粉症を起こしやすい気候
花粉症が発生しやすい条件のひとつに気候が挙げられます。特に花粉の飛散を助長する気象

 

条件は主に
・風が強い日
・晴れている日
・気温が高い日
・湿度が低く乾燥している日
・前日に雨が降った日

が多いとされます。このような天候の日には、なるべく外出は避けたほうが良いでしょう。しかし通勤などでやむを得ない場合もあると思います。そのためにも日頃から天気予報や気温湿度をよくチェックして外出に備えると良いでしょう。また外出の際は、花粉症の予防になるアイテムを活用をして対策を取る事も大切です。

■口呼吸
人は息をする時に口と鼻を使って呼吸をします。しかし最近ではこの呼吸のタイプのうち「口呼吸」が、様々な疾患の原因に大きく関わっていると考えられるようになってきました。そして花粉症もまたこのこの口呼吸が原因のひとつになっていると言われています。
空気中には様々な細菌が浮遊しています。私たちが呼吸をすることで、それら細菌が含まれている空気を体内に取り込みますが、中には有害な病原菌を含んでいる場合も。そういった状況で口呼吸をすると、喉まで到達した病原菌などが喉の粘膜に吸収。その結果リンパ組織があらゆる病原菌により悪い影響を受け、白血球の働きを低下させます。これにより白血球が有害物質にうまく対抗できず、免疫機能が衰えてアレルギーを引き起こしてしまうのです。

■生活環境
【居住環境】
花粉症の増加は現代の生活環境の変化にもその原因があるようです。エアコンの普及により温度が年間を通して一定にコントロール出来る様になったのもその理由。また建築物の気密性も向上。これらの事からダニやカビ、ハウスダストによるアレルギー症状が増加。これら「通年性アレルギー」と呼ばれるアレルギーから花粉症などの「季節性アレルギー」を複合的に発症するケースが増えているのです。

排気ガス
花粉症は80年代に入り急に増加した疾患です。その原因のひとつには自家用車の普及による排気ガスが挙げられます。排気ガス中に含まれる「DEP」という微粒子が体内に入る事で抗体が多く放出し、それが花粉に過敏に反応して花粉症が増加したと言われています。このDEPは通常の約4倍もの抗体が生み出されると考えられています。同じスギ花粉による花粉症患者の比較でも、郊外の居住者の方が、都心部の居住者に比べて同じスギの木の生殖地であっても花粉症を発生する率が低いと言われています。これからも分かる様に、花粉症は飛散する花粉だけが原因とは限らず、都心部での排気ガスが関連していると考えられているのです。

【地表】
アスファルトに舗装された道路など、都心部特有の環境もまた花粉症を助長する要因のひとつとされます。飛散した花粉は本来であれば地面に吸収されていきます。ところが土が少ない都心部では花粉が土壌に吸収されにくくなります。それにより行き場を失った花粉が空気中を長時間舞い続ける事になるのです。

【食生活】
高カロリー・高タンパク中心の食生活。これらもまた花粉症増加の原因のひとつと考えられています。昭和初期は和食が中心だった日本の食卓。しかし高度経済成長期を機に食事の欧米化が進み、食品添加物や肉食中心の欧米化した食生活へと大きく変化。現在の様な食生活になったのです。肉類などの高カロリー・タンパク質の摂りすぎは動物性タンパク質が必要以上に増え、体が異物に対して過剰反応を起こすようになります。その結果、花粉症をはじめとした様々なアレルギーを起こしやすい体質へと変化し、それに伴って花粉症は急増したのです。また、栄養の偏った食事やインスタント食品・加工食品などの食品添加物を多く含んだ食品を頻繁にとる事も、免疫機能が低下して花粉症が発生しやすくなるとも考えられています。

寄生虫
人の体内に抗原(アレルゲン)が侵入してくると、人の体内ではIgE抗体が作られるなど体を防御する反応を起こします。このIgE抗体は元々、ぎょう虫や回虫などが寄生した際にこれらに対抗するために作られたものでした。所が、衛生状態の改善に伴って寄生虫感染症が減少。これによりIgE抗体の反応対象が花粉になったと考えられています。


■遺伝
アレルギー性の病気には遺伝が大きく関連している事が多く、花粉症もまた遺伝的要素が強い病気であると考えられています。だからと言って、花粉症の遺伝子を持つ親から生まれると、その子供が確実に花粉症を発症するとは限りません。また別のアレルギー症状が出る場合もあるなど、詳しい事はまだ分かっていないのが現状です。

 

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