セルフメディケーション税制のメリットって?

まず、メリットと一言でいっても誰にとってのメリットかという部分でも
ちょっと違ってくるわけなんですね。

1つずつ説明していきますね。

まず、国のメリットですが
わたしたち国民がちょっとやそっとのことで病院を受診せず、
薬局で買った薬を利用して自分で治していくようになることで 、保険医療費というものが抑制されて国の負担が軽減されます。

よって、今まで保険医療費として使っていたお金を他のことに使えるようになるというメリットがあります。

他の事に使う前にまず現状の保険医療費がかなりの金額になっているみたいですけどね。


で、次に医療現場である病院側のメリットですね。

病院は来た患者を基本的には断れませんよね。
みんな順番に診察しなきゃいけません。
軽度な人も重度な人も基本的にはみんな順番に診察します。

セルフメディケーション税制を施行することで軽度な人は自分で薬局でお薬を買って
自分でセルフで、治すため病院に受診にこなくなります。
よって、「こんなことで…」という患者の診察をしなくてもよくなり 症状が重い重度な患者さんをしっかりと診察してあげることができるようになります。


■患者側のメリット

 

わたしたち患者側のメリットとしてはいちいち病院に行く手間が省けるわけです。

病院って順番待ちが長くないですか?
ちょっとした風邪でお薬が欲しいだけなのにたった3分の診察のために
数時間待たされることもありますよね?

そういった意味では病院に行く手間や待ち時間がなくなって、受診の費用や薬の費用を抑えることが出来るメリットがあります。 

さらに、自分で治すために処方箋なしで買えるOTC医薬品は、年間1万2,000円を超えた分は確定申告をすることで、所得から控除されて所得税の還付と住民税の減額が受けられる
というメリットもついてくるわけです。 

確定申告は個人の名前でするのですが
医療費控除の制度と同様、セルフメディケーション税制も世帯のみんなの分を合算して
申告することができます。

医療費控除の場合は、年間の医療費が10万円を超えないと申告することができません。

家族みんながそれなりに元気であまり病院受診をしない家庭にとっては医療費控除は無縁に近いものがあります。

医療費控除は持病があって定期的に病院受診に行っている家庭や大きな病気をしたときや、出産したときなど
みんなみんな、やりたい!って言ってできる節税対策じゃないんですね。 

でもセルフメディケーション税制は1万2,000円を超えたらなので、壁が低いです。

病院とはあまり縁のない私たちでも利用しやすい敷居の低い、節税対策になるわけです。

 

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