除夜の鐘はなぜ108回もつくの?
除夜の鐘は、煩悩の数だけ撞くと言われています。
このことから、世の中に108あると言われている煩悩の数だけ鐘を撞くのです。
しかし、煩悩の数が108というのは「たくさん」という意味もあることから、必ずしも108回撞くわけではなく、お寺によっては200回以上撞くところもあります。
なお、除夜の鐘は煩悩を払うという意味で大晦日のうちに108回撞くものと思われていますが、実際には107回を大晦日のうちに撞き108回目は新年が明けてから撞くのが正式と言われています。
これは、その年の煩悩に煩わされないために、という意味があるそうです。
また、煩悩の根源は三毒(貪欲・瞋恚・愚痴)と言われ、貪欲とは必要以上に求めること、瞋恚とは怒りの感情、愚痴は物事の本質や真理に対する無知という意味があります。
1年を振り返り、わが身を引き締めるのもいいですね。