「煩悩を捨てる」とはどういうこと?

煩悩とは、心を迷わせ乱す原因となるものを指します。

一般的に煩悩は「欲」と捉える方が多いのですが、実は仏教の教義において欲は生きる力と記されており、欲を持つこと自体は否定されていません。

しかし、欲が強すぎると、自分自身がコントロールできなくなり、自分はおろか人を傷付けてしまうことがあります。

このことから、欲を持つことよりも、欲を達成しようとするあまりに執着しすぎることが、より仏教的な煩悩に近いと言われています。

また、世の中に対して怒りや愚痴ばかりの人も、自己中心的な考えが身を滅ぼすことがありますよね。

煩悩の根源と謂われている三毒の中でも、愚痴(無知であること)は一番の悪と言われています。

つまり、煩悩を捨てるとは、単に欲を持つことを否定するのではなく、過ぎたる欲や怒りの執着を消し去るという意味になります。

 

https://sk-imedia.com/bonou-11383.html