煩悩の数はどうして108と言われているの?

煩悩の数は108あると言われていますが、その由来については諸説あります。

1.人には感覚を生じさせることで迷いを起こさせる六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)があり、それぞれに好(気持ちがよい)・悪(不快)・平(どちらでもない)の三種を掛けた18の煩悩があると言われています。さらに、この18に浄(綺麗)と染(汚い)の二種を掛けて36、そこに過去・現在・未来の3つの時間を掛けて、36×3=108となると言われています。

2.四苦八苦という言葉から、四苦(4×9=36)と八苦(8×9=72)を足して108の煩悩があると言われています。

3.一年における月の数(12)と二十四節気(24)と七十二候(72)を足した数と言われています。

4.昔から日本では「たくさんの」という意味があるものに、8という数字を使っていました。例えば、八百万の神も実際に八百万の神様がいるわけではなく、それくらい無限にいるという意味です。このことから、煩悩の数が108と言われるのも、本当に108あるわけではなくたくさんの数という意味があると言われています。

 

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