SNS使う時のマナー

SNSとは、英語で「Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」の頭文字をとった呼び方であり、人と人とのつながりを生み出すためのオンライン上のコミュニケーションサービスのことを指します。

一言でSNSと言っても、そのサービスの種類は実に多彩であり、代表的なサービスとしはFacebooktwitter、LINE、mixiなどが挙げられます。プライベートからビジネスまで、幅広く利用できるコミュニケーションツールとして人気が高く、毎日の生活の中で、すっかり身近な存在となっています。

写真・動画データの共有やネット上での受け渡し、近況報告、情報の提供や収集など、いつでも、どこにいても気軽に利用できるのがSNSのメリットですが、トラブルに巻き込まれる可能性も秘めています。何かあってから、「こんなはずではなかったのに」と後悔することがないように、SNSでの基本的なマナーについて認識しておきましょう。

SNSを利用する時の注意点】

・住所など個人が特定される情報は控える。

・写真や動画を投稿するときは一緒に写った人に確認する。

人によっては、ネット上で公開されることをいやがる人もいるので、必ず許可を得てから投稿するように心がけましょう。また、無断でタグ付けをすることについては、NGであることは当然のマナーだと心得ておきましょう。

写真を1枚投稿しただけで、周囲に写った景色や時間帯などから、伝わらなくても良い情報まで、伝わってしまうこともあります。写真の投稿は、想像以上に多くの情報が漏れてしまうということの怖さも、十分に認識する必要があります。

・職業倫理や企業の守秘義務に触れる内容は絶対に投稿しない
職業倫理や企業の守秘義務に反するような投稿は、絶対にしてはいけません。業務上で知りえた有名人の情報や目撃ツイートなども、プライバシーを侵害する行為とみなされます。

万が一、守秘義務に反する行為があった場合、自分自身が罪に問われることはもちろん、所属する企業の社会的な立場が悪くなる可能性もあります。その時に見たことや感じたことを多くの人と共有したいという気持ちがあっても、冷静さを見失ってはいけません。
一度投稿してしまった情報は、簡単に拡散され収集がつかなくなります。プライバシーを侵害する内容になっていないか、よく確認しましょう。

・人の悪口や誹謗中傷など批判的な内容の投稿はしない
SNSの利用者の中には、匿名での投稿ができることを強みにして、好きなだけ自分の意見を投稿する人もいるようです。
中でもtwitterは、投稿した瞬間から多くの人に情報が伝わりやすく、投稿した内容についてメールで情報が届くこともありますので、拡散性と速報性が高くなります。

波紋を広げるような問題のある発言をすると、多くの人からのひんしゅくを買うこともあります。たったひとつの投稿から波紋が広がり、不特定多数の人からのコメントが返ってこることもあります。

企業のブランドイメージを損ねるような内容の投稿や、個人や団体の名誉やプライバシーに関わるような誹謗中傷などの投稿は、名誉毀損で訴えられ賠償責任問題にまで発展するケースもあります。

他人や団体、企業への批判やネガティブな内容については、SNSを通じて公にするのはやめましょう。どうしても書かなければ気が済まないなら、SNSのようにオープンな環境ではなく、閉鎖的な環境を選ぶのが賢明です。

著作権の侵害や違法アップロード・ダウンロードはNG
故意ではなくても、気がつかないうちにネット上で犯罪行為をして、トラブルを起こすケースもあります。違法アップロードやダウンロードなどは、ありがちなことなので気を付けましょう。

有名人の写真や音声、動画などは、すべて著作権で保護されています。自分が著作権を持っていないデータを勝手にアップロードやダウンロードをすると著作権侵害となり、違法行為となります。有名人の公式サイトから写真をダウンロードして自分のSNSに投稿する、写真を無断でスキャンして使うなどといった行為も絶対にしてはならないことです。

自分の勝手な判断で「この程度であれば大丈夫だろう」と思っていると、気付かないうちに犯罪行為となりますので注意が必要です。
SNSは軽い気持ちで投稿した内容でも、不特定多数の人が見ているわけですから、そのことを自覚することが重要です。著作権を侵害することがないように、節度をわきまえてコミュニケーションを取るのが基本です。