遅刻が引き起こす問題②

交通機関の遅れで遅刻するのって、仕方がないの?

 

事前に交通機関の時間をネットで調べて、いざ出発!でも、途中で電車が遅れていて、結局遅刻してしまった。これって、仕方がないと思いますか?もし、そう思っていたら、ちょっと甘いかもしれません。

一時期ニューヨークに住んでいた友人の話ですが、ニューヨーク市民の足である地下鉄には時刻表がありません。おまけに、快速電車に乗っている途中で、「この電車は、この駅から各駅停車に変わります」と突然アナウンスが流れて、そこから各駅電車に変わってしまうこともあります。もちろん、全く、予告なしにです。

 

それでも多くの人は、毎日地下鉄を利用して通勤、通学しているわけですが、地下鉄がそんな状態じゃ、きっとアメリカ人は遅刻なんて当たり前だろうと思いますか?

実際はその逆です。みなさん始業の30分前には着いていたり、1時間近く前に来ている人もいたようです。そもそも地下鉄に時刻表がないのですから、人々に電車遅延という概念が存在しないですし、もちろん遅延証明書なんてものも存在しません。だから、「電車が遅れました」というのは、職場に遅刻する理由として認められないですし、単純にその人の勤務態度が悪いということにしかならないのです。会社がリストラをする時に、真っ先に対象になりますね。

ニューヨーカーはとても忙しいので、時間を無駄にするのを嫌がります。遅刻が多い人は嫌われますし、何より信頼されないので、公私共に人生で多くのチャンスを逃す結果になると言えそうです。

まして、日本の交通機関は、世界でも珍しくほぼ定刻通りに運行しますよね。そういう環境で遅刻が多い人は、よほどルーズか、あるいは自己中かどっちかでしょう。

 

ニュースになるような事故や悪天候などがない限り、交通機関の遅れを理由に遅刻が許されることはあまりないと思ったほうがいいです。特に採用面接やプレゼンの時は、それだけでもうアウトでしょう。