セクハラとパワハラ

●セクハラ

世間では、セクハラと言われていますが、正しくはセクシャル・ハラスメント(性的嫌がらせ)です。何をもってセクハラというのかですが、「された側、言われた側が不快に感じた」かどうかが判断のポイントになります。直接身体に触れる以外にも「え、こんなことも?」と思うようなことが含まれています。

・最近、太ったんじゃない?
・体重、どれくらあるの?
・服のサイズは?
・彼氏は、いるの?
・今日は、デート?

など、業務に関係のないきわめて個人的な質問などが、それにあたります。また、「女のクセに」など性別を理由に見下すような表現も含まれています。同時に女性から男性にむかって「男のクセに」発言もNGです。

もしあなたがセクハラだと感じた場合は、「不快に感じている」ということを毅然とした態度で伝えます。決して感情的にならないように。状況が改善されない場合は、先輩や上司に相談しましょう。ただし、女性によってはセクハラを受けているという相談を、自慢話だと受け取り嫉妬する人もいますので、相談する相手は心から信用できる人に。

パワーハラスメントとは、上司が部下を罵倒する、脅すなどの圧力をかけて、精神的に追い詰めることです。「仕事ができないやつだ」「給料泥棒」「役立たず」「クビだ!」などの暴言がそれにあたります。言っている本人は、叱咤激励のつもりかもしれませんが、想像している以上に人を傷つけています。最近では、パワハラが引き金になり心の病にかかり、自らの命を絶つという人も増えています。


深刻なセクハラ、パワハラ、悪口や噂話で精神的に追い詰められるようなことがあれば、1人で思い悩まず職場の上司や先輩、または産業カウンセラーに相談するようにしてください。社内の相談室などに相談しても状況が改善されない場合は、さらに外部機関で相談できるところはたくさんあります。1人で悩まないようにしてくださいね。