男の体臭対策

一口に体臭といっても、それはさまざまな臭いの複合体です。
30代以上の男性の場合、体臭は主に、加齢臭、メタボ臭、疲労臭の三つで構成されます

 加齢臭は、脂肪酸の一つ「パルミトオレイン酸」と、中性脂肪コレステロールが酸化されてできた過酸化脂質が皮脂腺の中で結びつき、「ノネナール」という臭い物質を発生することによる。古い油のような臭い。

 加齢とともに過酸化脂質が増えるため、若いころに比べて臭いがきつくなります。臭いを抑えるには食生活を見直すこと。パルミトオレイン酸を増やす肉類を避け、抗酸化成分を多く含む梅干しや海藻類を多く食べる。さらに便通を良くする食物繊維や、腸内環境を整え毒素の生成を防ぐ働きをもつ乳酸菌やオリゴ糖も摂取してください。

 二つめのメタボ臭は、「エクリン腺」から出る汗の臭いが原因。汗かきの太った人の臭いだ。本来、かき立ての汗は無臭だが、汗が排出される前に雑菌が繁殖すると、干物のような生臭いにおいに変化してしまう。
 シャワー浴びるだけではなく湯船に浸かること。あと適度な運動、マッサージなどで、汗腺の機能を高めること。睡眠を十分にとり、ストレスを減らすことも大切です

 三つめの疲労臭は、アンモニアの鼻をつく臭い。アンモニアはすべての人の体内で発生するが、健康体であれば肝臓のオルニチン回路によって尿素に分解され体外に排出される。だが疲労がたまると、オルニチン回路の機能が低下し、皮膚から出るアンモニアの量が増加してしまう。改善法は、体の疲れを取り、肝機能の働きを強めること。シジミなどを食べて、オルニチンを摂取するのも効果的です。