車の席次・席順マナー(タクシー)

今回は、取引先や上司と一緒に車に乗る際のマナーについて見てみましょう。

 

■社有車、ハイヤー、タクシーといずれも基本的には同じです。

まず一番目下の者(ハイヤーなら運転手)が車の後部左ドアを開けて、一番目上(取引先がいればその方)の人に運転席の真後ろの席に案内します。この席が、事故が起きた際に一番安全なためで、車内では最上席となります。

もし、安全が十分に確認できる状況なら、後部右ドアを開けて乗って頂いても構いません。

次に乗る順番は、後部中央席(後部に3人乗る場合)、後部左側の席、助手席です。この中での席順は、後部左側の席、後部中央席、助手席となるので注意してください。これも事故の際の安全度が高い順です。

一番目下の者は、後部座席の人が全員着席したのを確認して、後部ドアを閉め、最後に助手席もしくは運転席に座ります。

これが基本になります。

 

ただ、運転席の真後ろの席は後部左ドアから入りにくいため、一番目上の人が、後部左側の席を希望する場合があります。その際は、無理に上席を勧めず、希望通りにすることが大切です。

また、乗車後の車内で、後部中央席をはさんで商談などの会話が行われる場合は、序列に関係なく、話しやすいように隣り合わせに座ってもらいましょう。

基本をおさえつつ、状況に応じて柔軟な対応ができるようになることが必要です。

 

最後に、後部ドアを開けて乗車を促す際は、入口の上部に頭をぶつけないようにお声がけをしましょう。頭がぶつかっても大丈夫なように手を添えておくこともとても良いです。

いずれにせよ、きめ細やかな心遣いが大切な場面ですね。