世代のギャップを吹き飛ばせ!新入社員との話し方

●新入社員の特性「期待と不安」
「若い人が何を考えているのかわからない」という方も多いと思います。迎合する必要はありませんが、新入社員の特性に合った話し方・伝え方を知っておくとお互いを理解しあったり、トラブル防止にもなります。
新入社員のキーワードは「期待と不安」。新入社員を対象にしたアンケートによると、彼らは新しい生活や仕事などに対して期待を持っている半面、仕事への適性や人間関係への不安を抱えているという特徴があります。このあたりを踏まえた伝え方を考えると、世代の違いや経験の違いを超えてスムーズな伝達ができそうです。
期待と不安を抱えている相手への話し方を考えると、「ヤル気をそがない」「不安を解消する」といったポイントが浮かび上がってきます。では、実際にどの様な点に気をつければいいのでしょうか。具体的な話し方について、新入社員に多い、期待と不安を例に挙げながら掘り下げていきましょう。

●情熱とロジックの両輪で不安をなくす
新入社員は自立・成長への期待がある一方で、「どんな仕事をさせられるのだろう」「仕事への適性は大丈夫だろうか」といった不安を抱えています。社会人生活が長くなると、良くも悪くも冷めた視線で物事を見ることも。ヤル気をそがないためには、なるべく前向きな言葉をかけるようにするといいでしょう。期待に溢れる新入社員とベテラン社員の温度差も、意識して前向きな言葉をかけることで埋めることができるはずです。
不安を払拭するには、パッション(情熱)とロジック(論理)の両輪を使いましょう。例えば、仕事を任せる時には「期待しているよ」「頑張っていこう!」といった熱い気持ちと一緒に、「なぜ任せるのか」「どうして君ならできると思ったのか」といった理由も伝えます。精神論だけでは受け入れにくいことも、理由を聞くと納得しやすくなるので、ぜひ覚えておきたいテクニックです。期待とその理由を伝えることで「ラベリング効果」も期待できます。ラベリング効果とは、「こういう人だ」というラベルを貼られることで、実際にそのような人に近づいてしまう現象のことです。

様々な状況で話をする機会があると思いますが、人に動いてもらうどんな場面でもパッションとロジックの合わせ技は使えます。

●説教ではなく気づきのための話し方
新入社員がぶつかる壁として「ヤル気と現実とのギャップ」があります。先輩としては現実を教えてあげたくなるところですが、そういった話は「説教」と認識されがち。若い世代の人、特に経験が浅い新入社員~入社3年目くらいまでの相手には、「教える」よりも「気づかせる」指導法が効果的です。気づかせる指導法とは具体的にどのようにすればいいのでしょうか。
相手に気づかせるための伝え方としては、直接教えるのではなく考えてもらうというプロセスが必要になります。企業研修で、一般論として事例を多く取り上げたり、ゲームを体感してもらうのはそのためです。指導するときに自分の体験談を話すのであれば、武勇伝ではなく失敗談を選ぶようにすると上手くいきます。

気づきが伝わるかどうかというのは、伝え方によるところもありますが、受け手の感度によるところも多いのが現実です。スグには伝わらないことも少なくないでしょう。しかし、経験を積むことで「あの時の話はこういう意味だったのか」と気づくこともあるでしょう。諦めずに、考えてもらう工夫をしていきましょう。

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世代や感じ方の違いなどの差がある相手でも、ちょっとした工夫をすることでミスコミュニケーションを減らすことができるなと感じました。