仕事がデキる人の「かきくけこ」

仕事ができる、できないの基準は職場や仕事内容によるし、上下関係によってその評価は異なったりするもの。でも、「この人は信用できる」という印象を与える人には、必ず共通していることがあったりしますよね。
たとえば、お仕事における「かきくけこ」。

●「か」……感謝の気持ち
ひとに感謝することは、仕事以前に人間として常識では?とも思いますが、実は「仕事だから」という理由が先に立つからこそ、おろそかになりがちなものでもあります。「やってもらって当たり前」「先回りして対応するのが常識」……理性的で処理能力が高い人こそ、一度冷静に考えてみて。
また、他人に対する感謝の気持ちは、言葉にしなくても顔に出るもの。目を合わせて話す、笑顔を心がける……非言語コミュニケーションにこそ現れるので、日常から心がけることも大切です。

●「き」……興味
どんな仕事や人間関係も、まずは「好奇心」が大切。その仕事がどうやったらもっとおもしろくなるか、目の前の仕事相手は何を考えていて、どんなひとなのか……仕事ができるひとは、ただ仕事をこなしているのではなく、いつだって目の前の仕事や世の中に興味を持っています。
そのためには、まずは「興味」をもつこと。気になったら調べるし、好きになったらもっと楽しくなる。仕事がルーティーン化したり、日常に忙殺されるとなかなかできなくなることですが、これこそモチベーションを保つ上でとっても大切なこと。

●「く」……苦労
苦労が教えてくれることは数に限りがありません。それは若い頃だけでなく、いくつになっても同じこと。多くの管理職・経営者の女性を取材する中で、新しいヒットを生み出す女性は、たいてい過去に大きな失敗や挫折を経験していました。でもそれを「あんな苦労したくなかった」という人は、成功者にはほぼ皆無でした。むしろ口をそろえて「それをもってして初めて、私の指示に説得力が出るから」と言っていたほど。
いま世界中で大ベストセラーとなっているビジネス書『HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか』でも、最強投資家、ベン・ホロウィッツは「困難な経験から得られる教訓もあるし、有益な助言もある。~具体的な状況はさまざまであっても、そこには深いレベルで共通し、響き合うパターンがある」と述べています。経験から得る教訓ほど、自分のためになり、また他人に心を揺り動かしたり、説得する材料になるものはないのです。

●「け」……謙虚
一度成功を経験したり、ひとの上に立ったとき、もっとも忘れやすくなるのがこの「謙虚さ」。既得権益を持った瞬間に、その人の資質とは違うところで状況が動き出します。
かつて業界のレジェンドと呼ばれた美容業界の女性も、ちょっとしたことに対する「ありがとう」や「すみません」をきちんと言うことを大切にしていました。本当に気づきが多い人ほど「自分が何かしちゃったのかな」と思うから、謝れるもの。気付かない人ほど自分が完璧だと思うから謝れない……自分がどちら側の人間でいるべきかは、一目瞭然ですよね。

●「こ」……更新
常に情報をアップデートするには、それなりの感度の高さが必要。でもそれこそが、同じ会社に勤め続けても腐らない人、次々と新しいプロジェクトを生み出す人の特徴。決して同じところにとどまって淀むことがない「更新力」を身につければ、どこにいても次の活路が見いだせるはず。
https://cancam.jp/summary/archives/241125?post_date=20161115185535

ぜひ明日からの仕事での心構えに加えてくださいね。