好かれる!上司との上手な付き合い方
上司、部下、同僚など会社の人と円滑な関係が築ければ、仕事に大いにプラスになります。反対に付き合い方を誤ると人間関係がこじれ、気まずい思いを抱えたまま仕事に挑むことになります。
会社の人との付き合いを、常に良好に保つために欠かせないのがビジネスマナー。ビジネスマナーが人間関係のクッションになり、潤滑油になるのです。上司・部下・同僚への挨拶、付き合う際の心構え、それぞれの付き合い方の要点を説明します。
会社の人との付き合いのうち、最も気を使う相手が上司です。まず、上司との付き合いで注意すべき点を挙げます。
・時間や場所、状況にかかわらず必ず敬語を使うこと
・指摘や助言を受けた場合は、真摯にそれを聞くこと
・命令が納得できない場合でも、反抗的な態度は取らないこと
・疑問が生まれたら、その都度、相談したり質問したりすること
・ミスやトラブルはすぐに報告すること
・年賀状の送付は欠かさないこと
ビジネスの世界は、ピラミッド構造の縦社会です。上司が部下に無理難題を押しつけることもあるでしょう。上司に注意されたり叱責されることを怖がって萎縮したり、上司の機嫌を取ることに大きなエネルギーを注いで精神的にクタクタになったりしていては、上手な付き合いはできません。
部下にとっての大きな問題は、気難しい上司、優柔不断な上司、攻撃的な上司など、アクの強い上司であるケースです。円滑な人間関係を築くには、上司のタイプによって付き合い方を変えたほうがよいでしょう。次にタイプ別に分けて付き合い方のポイントを説明します。あくまでも一例として参考にしてください。
●ワンマンタイプ
部下の声に耳を傾けないワンマンタイプの上司とは、ある程度の距離を置くことが肝心です。攻撃的な資質を持ち、部下の「しかし……」「それでも……」といった言葉を嫌う傾向が強いので注意してください。
●優柔不断な上司
決断力に欠ける上司との付き合いは、その上司にすべての判断を委ねると翻弄されるので、部下がある程度の主導権を握って道を作り、上司が自身の判断で決めたかのようにすることが肝心です。
●直情型熱血上司
部下とのふれあいを大切にするタイプで、喜怒哀楽がわかりやすいのが特徴的。「飲みに行こう」と声をかけてくることが多いので、都合がつけば参加するのが望ましいでしょう。仮に都合が悪くて断っても根に持つタイプではありません。
●クールな理論派
何事も合理的に考えるタイプで、部下の言動にも論理性を求めるのが特徴。そんな上司との上手な付き合い方は、端的に要点だけを伝えること。練られた提案にはきちんと耳を傾けてくれるので、勇気を持って相談してみるのも効果的です。
●とっつきにくい気難しい上司
いつも不機嫌な印象なので、部下が気を使わざるを得ないのはこのタイプです。こんな上司との付き合い方のポイントは、上司が興味を持っていることをそれとなく聞いてみることです。人は自分の好きな分野の話をする時は気分がよくなるからです。
上記の類型はあくまでも一例で、ほかにもいろんなタイプがあります。強調したいのは、上司と上手に付き合っていくには、上司の性格・人間性を分析したうえで、コミュニケーションの仕方を柔軟に変える必要性があるということ。クセのある個性的な上司と上手に付き合っていくには、ある程度の時間と努力が必要だと肝に銘じてください。
●苦手なお酒の席に誘われたら
お酒が苦手な人は、日頃からアルコールが苦手なことをさりげなくアピールしておくとよいでしょう。これは誘われないための戦略です。
どうしても断わりたい場合は、曖昧な返事はせずに自分の意志を伝えましょう。あなたが女性で上司が男性であれば、あるいはその反対に男性でもたとえば「ありがとうございます。せっかくのお誘いですが、上司と2人きりで飲みに行くと、社内によからぬ噂を立てられかねません。そうすると部長にご迷惑をかけることになりますので、お断わりします」といったように上司の立場を気遣って断わるのがよいでしょう。あるいは、終電や門限を理由に断わるという手もあります。
積極的にコミュニケーションを深めたいという場合は、付き合ってみるのがよいでしょう。ただし、無理は禁物。お酒をソフトドリンクに変えて、聞き役にまわるのがベスト。話をしてみると、社内では気難しい上司が実はとてもお茶目な一面を持っていることに気づいたり、社内では熱血漢の上司が実はクールな思考を持っていることを発見したりできるかもしれません。
注意しなければならないことは、酒の席でいくら上司とうちとけたとしても、タメ口を聞いたり失礼な態度を取ったりしないことです。
●デートに誘われたら
上司が男性であなたが女性の場合、反対に上司が女性であなたが男性の場合、どちらも独身でかつあなたが上司に好意を抱いているのなら、大人の判断で行動してください。社内恋愛に発展することを覚悟のうえで個人的に付き合うのであれば、日常業務では必ず上司と部下という一線を引くということです。仕事中に私的な話をしたり、周りの人と明らかに違う態度で接したりするのはNGです。
問題は、どちらか一方が既婚者である場合(両者が既婚者というケースも)と、デートを断わりたい場合です。前者のケースでは不倫に発展する可能性が高いので、断わるべきです。断わってもしつこくアプローチして来た場合は、総務・人事のリーダーか、その上司の上司にあたる人に相談することをおすすめします。
どちらも独身だけど上司からのデートの申し出を断わりたい場合は、個人的な付き合いはできないことをはっきりと告げて断わりましょう。その結果、上司が日常業務であなたに仕返しをするようなことがあれば、本人に個人的な感情を仕事に持ち込まないようにしてくれるよう話をしましょう。
●明らかに誤った指示を出した場合
優れた上司であっても勘違いはあります。その際は上司の自尊心を傷つけないように配慮しつつ、あなたから切り出しましょう。その際には「お言葉を返すようですが……」「大変失礼ですが……」といった「クッション言葉」が役立ちます。
たとえば上司の指示が以前と違う場合なら、「私の聞き間違いでしょうか? 確か昨日、部長は……とおっしゃったと記憶しております」あるいは、「私の記憶違いかもしれませんが、部長は昨日……」と申し出て確認しましょう。
勘違いしていることを本人にさりげなく知らせるには、「ご指示の内容は理解しました。しかし、○○するということは△△になることをご承知でおっしゃっているのでしょうか?」と説明する方法もあります。上司に反発しているのではないという姿勢を見せてから、上司の指示のまま仕事を進めた場合、会社に不利益がもたらされることを示唆する方法です。
上司の勘違いとはいえ、トラブルが発生してからでは後の祭りです。上司からすれば「私の勘違いを気付いていたのなら、どうして早く言ってくれなかったのか」という気持ちになるでしょう。上司の誤りを知らせることで、むしろ上司の信頼を得られることにつながるのです。
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人間関係大事ですね。