社会人としてのビジネスマナー・電話対応編 4

7. よく聞こえない場合は「お電話が遠いようなのですが。」
相手が携帯でかけてきている場合、電波状況の関係から声が途絶えがちになってしまうことはよくあります。その場合は「申し訳ございません、少しお電話が遠いようでございます。」など、一言お詫びを添えつつ、電話が遠い

という旨を伝えるようにしましょう。

お詫びを添えるのは、暗にこの言葉が、「もう一度言ってください。」という意味を含んでしまっているためです。

電波ではなく、単に相手の声が小さくて聞き取れない場合であっても、電話が遠いという旨の表現で確認をとるようにしてください。「よく聞こえません。」と言ってしまうと(相手の声のせいだと責める)失礼な表現になってしまうため、あえて機器のせいにするという作法です。

また、明らかに圏外でつながらないような状況(相手にこちらが何を言っても伝わらない状況)であっても、こちらからいきなり電話を切ってしまうのは失礼にあたります。「お電話が遠いようですので、一旦切らせて頂きます。」などと伝えてから切るようにしましょう。

8. こちらが聞き取り損ねた場合であれば、素直に「申し訳ございません。」
先ほどの電話が遠い旨の表現は、相手の機器や声量に問題があった場合に用いるものであり、自分が聞き取り損ねた場合であれば、正直にもう一度言ってほしい旨のお詫びとお願いをしてください。(「申し訳ございませんが、もう一度御社名をお願いいたします。」など。)

相手が早口で聞き取りづらかった場合であっても、相手の非を指摘するような言葉は使わないようにするのが原則ですので、上記と同様の言い回しとしてください。

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