「目標」と「方針」の違いって何? 今さら人には聞けない「目標」「方針」の意味と違いを解説!

ビジネスシーンでよく耳にする目標や目的、方針といった言葉。しかし、それぞれの意味の違い、使い分けについて説明できるだろうか?今回は、ちょっと理解しきれていなかったかも、という人に向けて、「目標」と「方針」の違いについて具体的に説明していきたいと思う。

●そもそも「目標」とは

「目標」とは“活動の目的や課題に、期間と到達レベルを加えたもの”そもそも、目標とはどんなものなのだろうか?コトバンクによると、目標は「ある活動における目的/課題に期間や到達レベルを加えたもの」と定義されている。つまり、目標=目的ではなく、目的を実現する期間とレベルを明確にしたものということだ「活動の目的や課題に、期間と到達レベルを加えたもの」と表現されることが多い。何に取り組むかだけでなく、期末までにどれだけやる、どんな状態にする、というところまでを明確にすることで、達成度評価が可能なものとなる。

・山登りなら「目的=山頂を目指すこと」

“目標”の意味について、分かりやすいように「山登り」で例えてみよう。目的は「頂上を目指すこと」。

そこで必要になるのは、頂上に至るための計画だ。山の高さによっては当然ながら、一気に辿り着けるわけではない。

例えば、今日はどこまでを目指そうといった形で計画を立てることになる。

その計画を基に、「途中のベースキャンプまで何日以内に辿り着こう」といったことが目標になるのだ。

 

・ビジネスで目標を決めるときには、目的を果たす期限を明確にする

ビジネスシーンでは、利益を出すための売り上げ目標、と言えばわかりやすいだろう。

ビジネスシーンにおいて“目標”とは、「この期限内に、これだけのことをしたい」という願望や希望といったところだ。

それを積み重ねることによって、最終的な目的を果たすということになる。

 

●そもそも「方針」とは

・「方針」とは“物事を実行する上での方向”

目標と混同させてしまいそうになるが、「方針」と「目標」は別物だ。コトバンクによると、方針は「物事や計画を実行する上での、およその方向」と定義されている。方針は、目標よりもさらにざっくりとした「チームなどで定めた方向性」といった意味なのだ。

めざす方向。物事や計画を実行する上の、およその方向。

「―を決める」「―を誤る」「教育ー」

 

・山登りなら「方針=メンバーが共有するベースキャンプにたどり着くまでのマインド」

方針は、 目標を達成するために拠り所とするもののこと。

手段とは少し意味が異なってくる。山登りで言えば、どうやって途中のベースキャンプへ辿り着くか?ということが1つの指標になるが、そこで必要なのがメンバー全てが共有する方針だ。

具体的には、とにかく早く到着することなのか、山登りのスキルを磨くことを重視しながらのものなのか、それとも景色を楽しみながら行うのか、などが山登りにおける“方針”だといえる。

 

・方針は「メンバー全員」で共有することが必須!

ビジネスシーンにおいて、売り上げ目標を達成するための方針を決めるならば、とにかく数字を上げるために“スピーディに行う”のか?サービスを充実させながら、“次につながるような仕事をする”のか?といった内容になってくる。

方針はメンバー全員で共有するもので、経営理念も「方針」に当たるもの、ということをしっかり覚えておこう。

 

http://u-note.me/note/47497688

 

目標が適切なものでなければ、目的を果たすことはできず、方針が定まっていないと、メンバーそれぞれの行動はバラバラになってしまう。目標と方針は切っても切り離せないものだ。状況に応じた目標と方針を立てて、組織全体にまとまりを持たせよう。