自転車用のヘルメット、選び方は??

「通勤程度なら、ヘルメットなしでも問題ないだろう」と考える方もいるかもしれません。しかし、朝夕の通勤タイムは道路が混雑している時間帯であり、交通事故の危険性もぐっと高まります。また、自転車による死亡事故の統計(平成21~23年:交通事故総合分析センターによる)をみると、損傷部位のトップは頭部が64%とダントツですが、ヘルメットを装着することで、死亡する割合は1/4に低減できるという試算も出ています。
安全に通勤して、ケガなどで仕事に支障をきたさないことは、社会人としての責任でもあります。走行距離にかかわらず「自転車に乗るときは、何を忘れてもヘルメットは被る」くらいの意識を持ちたいものです。



■自分に合ったヘルメットの選び方
転倒したときなどの衝撃吸収性については、廉価モデルと高級モデルでほとんど差はありません。それよりも、必ず自分の頭にフィットするものを選ぶこと。頭の形やサイズは人によって異なるため、必ず試着してから選ぶことが大切です。また、夏にむけて快適性を考えると、できるだけ風通しのよいもの(=空気穴が多いモデル)がおすすめです。

■ヘルメットの正しいかぶり方
初心者の人に多い間違ったかぶり方は、ヘルメットから「おでこが見えている」状態です。これでは転倒した際に、おでこや顔面を守ることができません。逆に前にズレすぎても視界が狭くなり危険です。
正しいかぶり方は、眉毛の上あたりにヘルメットの端が来るように。また、あごヒモが緩すぎては、転倒の際に外れてしまうので、しっかりと固定します。ヒモを固定して、首とヒモの間に指が1~2本入る程度が適切です。

■安全のために、3年を目安に買い替える
ヘルメットの構造は、内側が発砲スチロールになっていて、強い衝撃を受けると凹むことで衝撃を吸収して頭を守ってくれます。その発砲スチロールは、一度凹んでしまうと元にもどらないため、次の衝撃を吸収することができずに大変危険な状態。しかも、凹んでいたり劣化しているかは外観では判断がつきにくく、まだまだ使えると思っていても実際には効果を発揮しない、というケースも多いのです。
それを防ぐためにも、購入から3年間を目安とすること。たとえ3年経過していなくても、転倒などでヘルメットに衝撃を受けてしまったら、必ず買い替えるようにしましょう。

 

http://ethicalcycle.jp/column/bicycle-commute/column7/#CLM-5

 

自分の将来を買う、と考えたら安いリスクだと思います。