18 本当に太陽の直射日光を避けているか。

スーツをハンガーに掛けるとき、直射日光の当たらない、日陰に掛けるのが常識です。

スーツを劣化させる大敵の1つが、紫外線。

紫外線によって色あせたポスターを見たことがあるでしょう。

その状況と同じように、スーツも紫外線に当たり続けていると、色あせを加速させ、寿命を縮めます。

スーツは、直射日光を避けた日陰で吊しておくのが鉄則であることは、すでにご存知でしょう。

 

さて、現実ではどうでしょうか。

直射日光を避けているつもりでも、実は気づかないところで、紫外線にさらされている場合があります。

その1つが、太陽の角度です。

太陽は、東から上って、西に沈みますね。

太陽の位置が、時間ごとに、じわじわ変わります。

すると、ハンガーに吊したときは日陰であっても、時間が経過したとき、太陽の直射日光が照りつけることがあります。

特に注意したいのが、夕方。

夕方の太陽は、ほぼ横から照りつけるため、意外な盲点になっていることがあります。

真横から当たる太陽の光は、間取りの状況によっては、部屋のほぼ全域に広がる状況になるでしょう。

夕方の紫外線量は、昼間の10分の1から5分の2程度と言われています。

昼間ほど強い太陽光ではありませんが、紫外線が含まれていることに変わりありません。

ささいな点かもしれませんが、小さな問題も、積み重ねれば大きくなります。

「少しくらい大丈夫」と軽視せず、しっかり直射日光を避ける対策を立てましょう。

心配なら、クローゼットに収納して、扉を閉じておくのが安心です。

まとめ
スーツを長持ちさせるお手入れ その18
スーツをハンガーに掛けて吊すときは、太陽の角度にも注意しておく。