29 長期保管していたスーツは、きれいであっても、そのまま着ない

新しい季節が来れば、長期保管していたスーツの出番です。

夏が来れば、夏用のスーツ。

冬が来れば、冬用のスーツですね。

収納前にはクリーニングに出していたため、汚れもしみもなく、きれいです。

もちろんクリーニングに出した後は、一度も着ていないため、汗臭いにおいもないはず。

着たいときにすぐ着られる状態と思っている人も、多いのではないでしょうか。

 

ところが、そう単純ではありません。

ハンガーに掛かったまま長期保管されたスーツは、汚れやしみはなくても、しわやたるみが目立つでしょう。

重力の影響で、わずかではありますが、生地が伸びているのです。

また、スーツに汗臭いにおいはなくても、乾燥剤のにおいが繊維の深くまで染み込んでいるでしょう。

したがって、いくら問題ないと感じても、長期保管した後のスーツは、着る前に一度アイロンを掛けるのが適切です。

しわとたるみがぴんと伸びて、きれいになります。

スーツのにおいも、アイロンの蒸気によって取り除かれます。

時間に余裕があれば、部屋でしばらく干しておくと、においの発散がスムーズになるため、いっそう効果的です。

わくわくした気持ちで早く着たいかもしれませんが、正しい手順を踏む習慣を身につけましょう。

まとめ
スーツを長持ちさせるお手入れ その29
長期保管していたスーツを着るときは、一度アイロンを掛ける。