クリスマスカードの起源について

英米人はグリーティングカードが好きで、この時期になるとクリスマスカードのやりとりが活発になるそうです。
まあ日本人の年賀状と同じですよね。

いったいなぜ、クリスマスカードが贈られ始めたのでしょうか。

世界最古のクリスマスカードは、1843年にイギリスのビクトリア・アルバート美術館館長ヘンリー・コール(Henry Coal)が芸術家のJ.C.ホースリー(John Callcott Horsley)に描かせたものだそう。リトグラフで印刷されていて、それを手塗りしたものです。コール氏はこのカードを1000枚製作して販売しました。

■どうしてクリスマスカードを作ろうと思ったのか。
このコール氏は1840年の郵便料金体系の改定において、カードなどの小型郵便料金を4ペニーから1ペニーに値下げするよう働きかけたといわれています。そして同年、世界で最初の郵便切手として有名なペニー・ブラックが発行されています。
郵便事業の振興のために、1ペニー切手1枚で送ることができるクリスマス・カードを発明したということですね。

しかしクリスマス・カードは当初それほど普及しませんでした。原因は印刷コストが高かったため、気軽に作れるものではなかったからだそう。この状況は1860年代まで続き、それ以降にカードの贈答が普及するようになります。

この時期に、イギリスからアメリカへクリスマス・カードの風習がもちこまれたようです。とくにドイツ移民で、「アメリカのグリーティングカードの父」と呼ばれるルイス・プラングは、1874年にクリスマスカードを作ってイギリスへ輸出し、1875年にはアメリカでの販売も始めています。またアメリカにおいて全国レベルでのクリスマスカードのコンテストを実施したこともあります。
以上の経緯によって、クリスマスカードが普及するようになったのでした。

現在では電子化されたクリスマスカードが普及し、手軽さからほとんどスパムにしている人、あるいは業者もいるようですねえ。去年もいくつか自分のところに届いたのがありますが、今年はどうだろうか。

 

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身近な人からの思いがこもったカードが贈られ合うといいですね♪