ドイツのビジネスマナー⑧

権限を与え、横へのキャリアアップを支援

ドイツ語圏の人々の転職理由の上位3位はお金(報酬)ではなく、仕事の内容に関係しています。働き始めの頃は、限られた枠の中で新しい仕事を次々に覚えていきますが、3年くらい経つと、どうしても仕事がルーティン化してきます。そこで必要なのが、できるだけ権限を増やし、業務の幅を広げていくこと。「キャリアアップ」というと、日本では一般的に上へ向かうこと、昇進を指しますが、役割や課題、権限を増やしていくという横へのキャリアアップもあるのです。これは案外思い付かないことですが、それが与えられないとドイツ人は辞めてしまいます。良い働きをしてくれる社員には、会社に長くいてほしいですよね。会社にとって必要な人材をリテンションするという意味でも、入社3年目くらいに頃合を見計らって権限を増やすことをお勧めします。


http://www.newsdigest.de/newsde/features/5822-business-manner-and-communication.html