ルー大柴? ビジネスで出てくるカタカナ言葉 前編

ずっと以前に、一緒に仕事をした上司が、やたらに「カタカナ言葉」を使う人でした。

聞いていて、何をしゃべっているのか全然わかりませんでした!

 「アンタは、ルー大柴か?!」

と心の中で、思ったものでした。

ところが、言葉って伝染するんですよね。いつの間にか、自分もカタカナ言葉を使うようになっていたのです。

周囲の人には、迷惑をかけていたと思います。

今はできるだけ使わないように意識していますが、きっと周囲から、

 「お前は、ルー大柴か?!」

と思われてたんだろうな、と。

ここで、仕事をしていて、わりと耳にするカタカナ言葉を書き出してみました。

 

アグリー【agree】

同意すること。承諾すること。

「はやく営業部のアグリーを取ってきなさい」

 

アサップ【ASAP

「as soon as possible」の略語。

出来るだけ早く」という意味。「なるはや(なるべく早く)」ともいう。

「例の資料なんだけど、アサップでやってくれる?」

 

アセスメント【assessment】

評価、査定。

「来年度から、新しい人材アセスメントが導入されることになった」

 

アテンド【attend】

付き添って世話すること。接待すること。

「来週の出張のアテンドをお願いしたいんだけど」

 

アカウンタビリティ【accountability】

説明責任。

「今回の弊社の不祥事につきましては、企業としてのアカウンタビリティを果たしていく所存でございます」

 

エビデンス【evidence】

証拠。証言。

「そこまで言うんだったら、ちゃんとエビデンスを出せよ!」

 

オーソライズ【authorize】

正当と認めること。公認すること。略して「オーソリ」とも言う。

「関係部署から、オーソリを取ってきましたぁ」

 

カニバリ【cannibalization】

カニバリゼーションの略で、直訳すると「共食い」。

自社商品の売り上げが、類似の自社商品の売り上げを奪ってしまう現象を言う。

「今度の新商品、カニバるんじゃないの?」

 

クリア【clear】

透き通っている。ノルマなどの目標を達成すること。

*使い方によって、意味が変わります。

「これで問題がクリアになったな」=「これで問題がはっきりしたな」

「これで問題をクリアできるな」=「これで問題を解決できるな」

 

ゴー【go】

やってよしといった承認のことをさす。「go sign」という和製英語の略語?

「部長のゴーが出ました」

 

コンセンサス【consensus】

複数の人による合意。「agree」は、ただの同意。

「これで、関係部署全部のコンセンサスを得ましたね」

 

ジャストアイデア【Just an idea】

ただの思いつき。丁度よいアイデアという意味ではない。

「ジャストアイデアですが、言ってもよろしいでしょうか?」

*「何か良いアイデアないかなぁ?ジャストアイデアでいいからさぁ」と言うのは、変な表現となりますね。

 

シュリンク【shrink】

縮小する。

「売り上げが落ちてるのは、市場がシュリンクしているからだと思います」

 

スキーム【scheme

計画の枠組み。計画の手順。

「新しい事業のスキームを説明します」

*スキームは、アメリカでは悪巧みという意味があるそうです。