どうして会社に行くのが嫌なのか?

●仕事のストレスを
深刻に考え過ぎていませんか?

毎日同じ会社に通い、同じような仕事を何十年も続けていくだけでもかなりの忍耐力が必要なのに、過重労働、職場の仲間との人間関係、将来への不安など、サラリーマン生活のストレス要因を挙げ始めるときりがありません。
そんなストレスにがんじがらめになり、マイナス思考に縛られてしまっている人も多いでしょう。そして、会社や自分を否定したり、周りに苛立ちをぶつけたりしてストレスを何倍にも膨らませ、がんじがらめになっている人もいるのではないかと思います。
しかし、仕事のストレスは意外に小さな要因の積み重ねで起こっています。そして、それを大きくしているのは、意外にも“自分自身の考え方”だったりします。

したがって、仕事ストレスをあまり過大に捉え過ぎず、今現在自分を苦しくしている小さなストレス要因に、まずはこまめに気づくことが大切です。そして、それぞれに具体的に改善を試みることで、出口が見えないと思い込んでいた状態から脱出できることも多いのではないかと思います。


●仕事ストレスを解消する“生活の彩り”の3つの要素

 ところで、仕事のストレスをうまく解消できる人は、“生活の彩り”のバランスがよい人に多いと感じます。
生活の彩りとは、「アウトプット」「インプット」「パスタイム」の3つの要素がバランスよく組み合わされている状態だと、私は捉えています。この3つの要素を簡単に解説すると、以下のようになります。

 

【アウトプット】 実力を発揮し、生かすこと。仕事、家事、育児、ボランティアなど。
【 インプット 】 自分を高めるために何かを取り入れること。勉強、研究、体力づくりなど。
【 パスタイム 】 目の前のストレスを解消すること。娯楽、友人との会食、団欒など。

ストレスがたまりやすい人は、この3つの要素のバランスが悪くなっていることが多いのです。まず、生活が「アウトプット」一辺倒になっていれば、気分転換ができず息切れを覚えてしまうのは当然です。
また、休日には十分に休まず、勉強や体力作りに懸命になっているような場合は、「パスタイム」の要素が足りないためにゆとりを実感できなくなってしまうでしょう。
他方で、生活が仕事と娯楽だけに偏っている場合は、「インプット」の部分が足りないために「このままの状態でいいのか?」とモヤモヤした不安を感じてしまうでしょう。
自分の人生がこの3つの要素のどれに偏っているのかを考え、足りない部分を補うだけでも生活の彩りのバランスが整い、仕事のストレスを解消しやすくなります。 

 

●会社生活を楽にするためのポイント5

さらに、仕事のストレスを小さくするためには、自分を苦しくしているストレスの発生源に気づき、マメに改善を試みていくことが大切です。手始めに、ストレスを感じやすい以下の5つのポイントについて見直してみてはいかがでしょうか?

①月曜日は“ウォーミング・アップの日”と心得るべし
月曜の朝に調子が上がらず、やる気が出ないのは当然のこと。週末でも睡眠のリズムは守り、月曜朝に疲れを残さないことが大切です。
また、月曜日は週の“ウォーミングアップの日”と心得、残業をしすぎずに早めに帰ることを目標にしましょう。

 

②「ランチタイム」で対人関係能力を鍛えるべし
半プライベートなランチタイムは、貴重なリフレッシュタイムです。1人で気ままに過ごすのもいいですが、仕事関係者との“義理”の付き合いに慣れ、対人関係能力を鍛えるための貴重な機会でもあります。会食時の談笑によるチームワーク改善効果は、大いにあります。
たまにでもよいので、周りにいる人に声を掛けてランチに誘ってみるといいでしょう。たとえば2週に1回でも、特定のランチ仲間以外の人を誘って会食してみましょう。

 

③だるさや疲れを感じたら、朝型生活を始めるべし
朝、疲れがたまって起きられない、出勤しても午前中はボ~ッとしてやる気が出ない、という人は、思い切って朝型生活に変えてみましょう。帰宅後の娯楽や勉強はあきらめ、食事と入浴を済ませたらさっさと寝てしまうことです。
その分、早朝に起床し、出勤前にプライベートタイムを楽しみましょう。早寝をすれば睡眠の質が向上して朝もすっきり目覚められますし、早起きをすることで出勤時間までにはエンジンがかかり、朝から快調に働けます。

 

④過労ストレスは常に上司に伝えるべし
長時間残業、過重労働等によって、疲れがたまってきたときには極限まで我慢せず、健康状態を常に上司に伝えていくことが大切です。昨今の精神障害の労災認定件数の増加、過労自殺等の増加の状況からも、会社側は「安全配慮義務」に対して、内心では神経を尖らせ始めています。
「よく眠れない」「目覚めが悪い」「頭痛が続いている」「食欲がない」などと自覚している症状を上司に伝えることで、仕事の負担に配慮してもらえる可能性は大いにあります。

 

⑤気合いを傾ける仕事は「全体の2割程度」と心得るべし
仕事は手を抜かずに、どれもきちんと仕上げなければプロとは言えません。ただし、すべての仕事に関して情熱を傾け、こだわりすぎる必要はありません。
「勝負」をかけて挑む仕事は、それをやることで達成感やステップアップなど、何らかの“リターン”が期待できるものと捉えるといいでしょう。その他は「生計を得るためにやっている」というくらいの価値観で取り組んだ方が、ストレスをためずに効率よく働けます。
「勝負」となる仕事は、全仕事のほんの少数。誤差はありますが、だいたい全仕事の2割程度と心得ておくとよいでしょう。


https://allabout.co.jp/gm/gc/301563/2/

 

これから朝活していきます。