結婚式のマナー(ご祝儀と結婚祝い)

仕事つながりの結婚式といえば、上司や先輩、同僚、部下など「自社の人」の結婚式と、得意先・取引先やグループ会社の担当者など「他社の人」の結婚式があります。どちらも「会社関係の人」という立場で参加することになります。親族や友人とは立場がまったく異なり、常に会社の看板を背負っているという自覚を持つことが大切です。

①結婚式のご祝儀相場
ご祝儀相場は、年齢と立場によって異なります。あなたが20代なら2~3万円、30代なら3~5万円。年齢と立場が高くなるとご祝儀の額も高くなります。一般的に、就職して間もない20代前半の人は2万円でも許されますが、20代でもすでに役職に就いており、新郎・新婦のどちらかが部下にあたる場合は3万円を包むのが妥当です。

ご祝儀は新札を入れるのがマナー。また、4と9のつく額は避けてください。日本では4は「死」、9は「苦」を想像させるものだからです。

②ご祝儀袋の注意事項
水引の結び方は、一度結んだらほどけない「結びきり」と、ほどいて何度も結ぶことができる「蝶結び」があります。結婚祝いのご祝儀袋は、水引が「結びきり」になっているものを選んでください。

表書きは毛筆や筆ペンなどを使って濃い墨で書きます。ボールペンや薄い墨で書くのは失礼になるので注意しましょう。水引の結び目中央上に「寿」「御結婚御祝」「御祝」などと書き、自分の名前は中央下にフルネームでやや小さめに書きます。

③披露宴に欠席するときのご祝儀や結婚祝い、祝電
挙式の事前にご祝儀を手渡す場合や、披露宴に出席しない場合のご祝儀の目安は1万円です。これは、出席した場合のフルコースの料理、引出物などのもてなしを差し引いた金額となります。

結婚祝いを贈る場合、親しい間柄ならご祝儀と同額の品物や商品券を「結婚祝い」として贈りましょう。あらかじめ新郎新婦にリクエストを出しておき、2人の希望する商品を選ぶと喜ばれます。

会社として祝電を打つ場合、社長が出席しない披露宴であれば、総務部に依頼して社長の名前で祝電を打ちます。披露宴に出席しない会社のスタッフや同期入社の数名で、連名で電報を打つのもよいでしょう。取引先の社長のご子息やご令嬢の結婚式には社長の名前で、仕事上のつきあいのある会社の社員の結婚式には社長または部署長の名前で、祝電を打つのがよいでしょう。

④結婚祝いを贈る時期
披露宴に招待されている場合は、結婚式の1週間前までを目安に贈ります。招待されていない場合(海外挙式も含む)や結婚式を挙げない人に結婚祝いを贈る場合は、式や入籍の後に贈るのが一般的。