クロスバイク盗難防止の10のテクニック

普通のシティサイクルと違い、クロスバイクは高価なだけあって、狙いを定めて盗む輩も存在します。また、車体本体も軽いものが多いため、普通の自転車のロック感覚で鍵をしていたらクロスバイク本体ごと盗まれることも。

そんな盗難を防止するためにクロスバイクの盗難を防止する10のテクニックを紹介します。ぜひ参考にして大切なクロスバイクを盗難から守ってください。

1.短時間でも鍵をする
この距離でも施錠はしましょう。
停める時間が短くても、面倒であっても、目の見える範囲にあっても、施錠は必ず行ないましょう。警視庁が発表している自転車盗難被害の半数近くは無施錠という結果。長距離走るときに立ち寄るコンビニだとしても鍵は必須です。(ただし、この場合はワイヤーロックで事足りる場合がほとんど)

2.地球ロックをする
柵とフレームをくくりつけた地球ロック。このような場所だと短いロックでも問題無いですが、場所によっては鍵の長さが必要になります。
地球ロックとは鍵を使ってクロスバイクのフレームを柵やポールなどの構造物にくくりつけることを指します。クロスバイクは軽いため鍵をかけていても本体に鍵がついたまま盗まれることだってあるためです。駐輪場であっても安心せず鍵を駐輪ラックに通して地球ロックをすることをおすすめします。

クロスバイクと駐輪場ラックを鍵で地球ロックする。

ラックによっては鍵の長さがある程度必要な物もあります。
地球ロックをするために、鍵にはある程度の長さが必要です、普段どのような場所に駐輪するかによって必要な長さが異なりますが、100センチあればいろいろな場面で対応できるためおすすめです。鍵の長さが短すぎると地球ロックができる場所が限られてくるため、駐輪場所探しに苦労することも。ただ、長すぎる鍵も避けたほうがよいでしょう。(理由は後述)。

3.太く強い錠を使う
100円均一ショップで売っている鍵。この太さだとワイヤー部分はニッパーで簡単に切断されてしまいます。

たとえば太さが3ミリのワイヤーロックや100円均一で売っている自転車鍵などは、足代わりに自転車を盗む輩からはクロスバイクを守れますが、クロスバイクを泥棒する目的の輩にとって紐同然。ニッパーで切断されてしまうレベルの鍵はやめたほうが無難です。

また、折りたたみ式の鍵もありますが、プレートが薄いものが多くこちらも金切りはさみで切断されやすいので注意。折りたたみの鍵であればプレートの厚さもチェックしましょう。もしワイヤータイプの鍵を使用するなら、太さ15mm以上を推奨します。

太くて強い鍵の代表格はU字ロック。ぱっと見ただけでもわかるその太さ。普通の刃物では切断は難しいものです。

4.フレーム・後輪はセットでロック
クロスバイクはタイヤの着脱が簡単なので持ち運びに便利ですが、その分駐輪時にも気をつけなければいけません。前輪をU字ロックで柵に地球ロックしていても、前輪を取り外されたら前輪だけその場に放置され、フレームと後輪を盗まれることだって考えられます。

フレーム・後輪はセットでロック
おすすめはフレームと後輪をU字ロックでセットでロックすること。これで後輪を取り外して持っていかれることもありません。
フレームの後ろ側と後輪をセットでロックした図。こうすることでフレーム、後輪の盗難を防げます。さらに防犯性を高めるのであれば、このU字ロックで柵もロックできればさらに良いです。

5.最低でもダブルロック
窃盗犯は手間取るのを嫌うため、複数鍵をすることは防犯力を高める良い方法です。ということで、最低でも2つの鍵をかけるダブルロックを行いましょう。
ワイヤーロック2本でロックした場合も「フレーム」「後輪」「柵」の3つがロックすることができるので盗難されにくい。

ただし、簡単に切断できる鍵は何個つけていても意味がありません。切断されにくい鍵を使いましょう。おすすめはU字ロックと太いワイヤーロックを併用すること。地球ロックとフレーム・後輪セットロックができて強力です。

6.ロックは高い位置で
このような駐輪場であれば、可能であれば上の段に駐輪しましょう。もちろん、ラックとクロスバイクで地球ロックすることを忘れずに。

鍵の切断には大きな刃物を使われる場合が多く、ある程度の太さの鍵でも刃物の取っ手に体重をかけて、てこの原理を使い大きな力で切断されてしまいます。鍵を高い位置でかけることで、地面に鍵がつかなくなれば体重を使って切断されることを避けることができます。

ページ上部で「長い鍵を避けたほうがいい」と記載していた理由はこの部分で、あまりに長い鍵は地面につけて切断される危険性をはらんでいるためです。逆にU字ロックが強い理由の一つは、鍵自体がそこまで長くないので意図せずに高い位置にロックされるからというのもあります。

7.駐輪場所を選ぶ
人気のない駐輪場に停めるのは危険です。駐輪場によってはクロスバイクの鍵を切断していても不審がられないことも。人気が多い駐輪場を選んだり、監視カメラがあるかどうかチェックしたり、管理人さんがいれば日々挨拶をして自転車を覚えてもらうのも防犯に役立ちます。

8.ライトやサドルバッグは駐輪時に外す
サドルバッグ
クロスバイク本体を盗まれなくても、ライトやサドルバックだけを盗む輩も。本体ほど高くないとはいえ、盗まれるのはダメージが大きく避けたいところ。駐輪時は取り外して必要なときにだけ付けるように習慣づけましょう。

ツール缶を使うという方法も
ドルバックにパンク修理キットを入れて日々つけ外しをしている人も多いと思いますが、サドルバックの付け外しも多少面倒。そんな人にはツール缶にパンク修理キットや携帯工具を入れるという方法も。

ツール缶
ロングライド時には高い収納力があるサドルバックが便利ですが、通勤時はボトルケージにツール缶を入れ、駐輪時にはすぐに取り外してもっていけるので手間が少なく便利です。

9.可能であれば室内保管を
自宅に停める場合、室内保管することが盗難防止という面では最も良い選択肢。室外保管をすることのもうひとつのメリットは雨による錆やパーツの劣化も避けることができることもポイントが高いです。

10.施錠後にもう一度確認
鍵をかけたはずなのにちゃんとかかってない場合や、鍵の抜き忘れ、駐輪ラックに地球ロックしたはずが駐輪ラックにだけ鍵をかけて本体にはまったく鍵がない状態になるなど、うっかりミスだってあります。鍵をしても、自転車を離れる際にはきちんとロックできているか毎回確認をすることが大切です。

いろいろなクロスバイクの盗難を防止する10のテクニックを紹介しましたが、壊れない鍵がないように、どんな対策をしていても絶対に安全というものはありません。
それぞれ目的用途に応じた対策をしましょう。

 

http://www.best-sumai.com/attention/steal.html

 

私も盗難には痛い思いをしました。私には起こらないと思い込み。だからこそ早めの対策を。