春のおとずれ
冬の寒さが和らいで、気がつけば木々につぼみがふんわり…。
春はまさに待ち遠しいですね。
春といえば、卒業、入学、就職、送別会、歓迎会…イベントが満載のシーズン。
そんなの関係ないって人でも、年度の切り替えでもある3〜4月は、年末年始以上に慌しい日々ではないでしょうか。
コートを脱いで軽くなった体は開放があって、外に出たくなりますしね。
いろんな春のイベントの中でも、心待ちにしている人が多いのが「お花見」。
4月1日エイプリルフール、○日入学式、などのように、日時の決定しているイベントではなく、花の開花をにらみながらベストタイミングで外に繰り出す様子は、現代人にも風流な心が受け継がれていることを思い出させてくれます。
四季のある国だからこそ、ありがたく感じる春の暖かさ。開花の喜び。
お花見というイベントを美しく楽しみましょう。
花見といえば、字のままに説明すれば、花の開花を鑑賞すること…そして、1年ぶりの季節の到来を喜ぶことです。
しかし、現代の「花見」といえば、「木の下で行う屋外での宴会」という説明の方が正確かもしれません。
もちろん平安などの雅な時代でも、花見の席に舞や宴会の席がセッティングされることが多かったようです。
ところが、今のお花見事情をのぞいてみると、まずスケジュールありきで、開花予想が外れても仕方なきかな、宴がメインで花を愛でた記憶がない…なんてことも多々ある始末。本来の意味とかけ離れているものの、「花見」が集いのキッカケになることは悪いことではないので、まぁOKとしましょうか。
花見宴会にはつきもののお酒。しばしば、乱痴気騒ぎとなってしまうこともあるようです。桜は、そのはかなさが妖艶な姿と取られることもあり、人の心を狂わせるとも言われます。花見の席での飲酒は「花見酒」といわれ風流なものですが、狂わされすぎて、せっかくの場が壊されることのないよう注意してくださいね。
本来の目的、「花を見ること」もぜひお楽しみあれ。