初詣の仕方・初詣でのしかたについて

参拝の作法については、手水舎で手や口を清め本殿に向かい、鈴を鳴らし、ニ礼二拍手一礼の作法で拝礼を行いますが、それ以外に、初詣でに行われることについてご紹介します。

初詣でで行うこと
(1) 古いお札やお守りを奉納する。
◎前の年に一年間お世話になった神様のお札やお守りは、初詣での際に神社に持参して奉納します。
神社では、古いお札やお守りを浄め、焚き上げをしてくれます。
新年になったら、その年の歳神様をおまつりする新しいお札を買い求めます。

◎合格祈願や、子宝祈願など、願いが叶った場合には、こうしたお正月の奉納を待たずにお礼参りをすると良いでしょう。

神棚から古いお札をさげるとき
 ①手や口を清めます
 ②神棚に手を合わせ、心の中で一年間お世話になったお礼を唱えます。
 ③古いお札を下げ、半紙、白い紙、和紙などで包みます。
(2)絵馬を奉納する
◎願いごとを書いて奉納すると願いがかなうと言われています。もともとは本物の馬を奉納したものが、絵に描いた馬となったとされていますが、現代では絵馬の絵柄にはその年の干支が用いられることも多くなっています。
 

(3)破魔矢を頂く、買い求める
◎厄除けの力を持つとされるお正月の縁起物の一つです。
 
(4)初正月の縁起物を買い求める
◎赤ちゃんが生まれて初めて迎えるお正月を初正月と言います。地方によっては、初正月に男の赤ちゃんに破魔弓を、女の赤ちゃんに羽子板を贈る風習があります。これらはいずれも厄除けや無病息災を願う縁起物です。
破魔矢は比較的多くの神社で暑かっていますが、破魔弓、羽子板については、販売していない神社もあります。
 
(5)おみくじをひく、奉納する
◎その年の吉凶を占うものとしておみくじがあります。 漢字で書くと「御神籤」「御御籤」などとなります。

◎おみくじに書かれていることを信じる、信じないは各人の自由であり、特別な決まりはありません。おみくじについては、その神社に結んで帰る人が多いのですが、境内の植栽に勝手に結ぶと樹木の生育が悪くなることから、決められた場所に、適度なマナーをもって結ぶようにします。
「凶みくじのみ結んで帰り、吉みくじは持ち帰る」「願いがかなう=実を結ぶように、おみくじはすべて結んで帰る」など、諸説あります。
 
(6)初詣での帰りは寄り道をしない。
◎一説によると、せっかく神社仏閣に初詣でをしたのだから、福をこぼさないように、まっすぐに帰宅せよ(いただいた福はすべて持ち帰れ)という説があります。
事の真偽は定かではありません。「家族や恋人や友人と、おいしい物でも食べて帰る」…というのもアリでしょう。
しかし、日本の歴史の中で元旦でもお店が営業するようになったのはごく最近の事です。 昔の人はお札やお守りを懐に大事にしまって、まっすぐ帰宅したことと思われます。
 
(7)喪中の場合の初詣で
◎喪中の場合でも初詣でに行ってもよいのでしょうか、という問い合わせを良く頂きます。
上記の初詣での由来のところで述べたように、お正月は、神道の行事です。ですから、喪中の方でもお寺にお参りするのはOKです。

◎神社に関しては、地方によっても、また、神社によっても考え方が異なります。喪中の場合、人が沢山集まる賑やかな場所に足を運ぶのは気がひけるかもしれませんが、忌明け(仏教なら49日、神道なら50日祭)を過ぎれば服喪中であっても初詣でをしても良いという神社もあります。
一番確実なのは、初もうでに行きたい神社に問い合わせることですが、新しい年の一年間の幸せを祈るのが初詣での目的ですので、ご家族で相談されるのも良いと思います。

 

http://www.jp-guide.net/manner/ha/hatsu_moude.html