仕事に夢中で「バーナウト」してませんか?

●仕事に熱中しやすい人ほど、息が切れるのも早い!?

・飲みに行くのも、休日に会うのも仕事仲間ばかり
・仕事が楽しくて仕方ない。気がつくといつも仕事のことばかり考えている
・抱えている仕事量が多く、仕事に関することが生活のほとんどを占めている
働き者のみなさんは、気がつくと上のような生活になっていませんか?

コツがつかめてきたり大役を任されるようになると、仕事をするのが楽しくなります。その結果、寝てもさめても仕事ばかりになる人も多いでしょう。特に20代後半から30代の働き盛り世代には、この傾向が強いのではないでしょうか。

でも、仕事が面白くなってきたときこそ、冷静になってみてください。心と身体に負担がかかっていないか、いまの自分をじっくり点検する時間が必要なのです。

 

●バーナウトをご存知ですか?

 ところで、アクセル全開で車を運転しているとどうなるでしょう。いずれエンジンがオーバーヒートして、しまいには故障してしまいます。

人の心と身体も、これと同じです。ひとつのことに夢中になりすぎて突っ走ると、いずれ疲れきって動けなくなってしまいます。このような状態を「バーナウト」、もしくは「燃えつき症候群」といいます。

気をつけなければいけないのが、「好き」でやっている仕事でも、やりすぎは禁物だということ。いくら好きでも、休みもそこそこに働いていると、疲労は確実に蓄積されていくからです。

バーナウトになると、あんなに好きだった仕事を見るのもつらくなり、会社に行くこともできなくなってしまいます。なかには、うつ病から自殺に走るケースもあるため、くれぐれも“熱中しすぎ”には注意したいものです。

 

●人間関係も仕事が「中心」になっていませんか?

 家族や友人、仕事仲間など、私たちは毎日たくさんの人間と付き合っていかなければなりません。しかし、その人間関係もエネルギーを加減していかないと、ストレスがたまってしまいます。

あなたが現在の人間関係においてエネルギーを費やしている順に、内側から3層になった円を描いてみましょう。もっともストレスがたまりにくいのは、以下のようなバランスが保たれている場合だといわれています。あなたの場合はどうなっていますか?

・円のいちばん内側の層(第1層)
あなたがいちばん心を許して、もっとも大切にしたい人たち
(配偶者、両親、子ども、親友など)

・円の2番目に内側の層(第2層)
少し心の距離をおきながらも、長く付き合っていく人たち
(友だち、義理の両親、義理の兄弟など)

・円のいちばん外側の層(第3層)
付き合いはあっても、それほどエネルギーは傾けていない人たち(仕事での人間関係、近所の人など)

人間関係のストレスを回避するには、第1層をもっとも大切にし、第2層以降はエネルギーを順に少なくするようにするのがポイントです。第3層にいたっては、適当にやりすごすくらいの感覚でいいのです。

 

●大切なのは、仕事とプライベートのバランス

 人間関係のストレスから心の病に陥りやすい人は、上の円のバランスが崩れている人にみられます。

たとえば、嫁姑問題は第1層と第2層がはっきり分かれていないために起こります。また、熟年離婚などは夫も妻も、配偶者を第1層においてこなかったために起こるケースが多いのです。

「バーナウト」の場合は、どうでしょう? 第1層に仕事上の人間関係がきてしまう人が多いのではないでしょうか。

仕事仕事で家庭や恋人のことを二の次にしていると、疲れがたまってきたときにどうなるでしょう? 気がつくと、疲れたあなたを気遣ってくれる人がいないため、疲れが癒されずにそのまま蓄積されていきます。すると、知らず知らずのうちにたまった疲れが心の負担を重くし、仕事も手につかないほど無気力になってしまうことも多いのです。

職業人としての人生は、長いものです。仕事への情熱もロングスパンで捉え、“職業人としての自分”と“プライベートの自分”とのバランスをはかりながら続けていくことが大切です。そして、人間関係のバランスもしっかり築いていくことをお忘れなく。


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バランス、大事にします!!