自己主張が苦手なのは、考え方が間違っているから

うまく自分の意見を伝えられない、何か発言をすると誤解を招いてしまうという、悩みを抱えている人は多いものです。

自分の意見や考えを周囲に表明する「自己主張」は、会議やプレゼンテーションなどのビジネスシーンや、面接や試験などでの自己アピール、プライベートでも、必須とも言えるスキルです。しかし、調和や謙虚を重んじる国民性も影響しているのでしょう。日本人はどうしても、自己主張に苦手意識を持っている方が多いといえます。

自分が何かを主張をすることによって、反感を買うのではないか? 不愉快にさせるのではないか? 自分の立場が悪くなるのではないか? そうした不安に苛まれるあまり、言いたいことを、ぼかして伝えようとした結果、遠回しな表現を使い長々と話し、結論を伝えることなくほのめかす。

話の途中で、「今日はいいです、たいしたことではないので」などと、発言を止めてしまったこともありました。

実は、こうした「言葉のぼかし」や「回り道」をすることこそが、周囲の誤解を生む原因なのです。

表現をぼかすから、人によって解釈が分かれ、全く意図しないことを感じる人が出てくる。 回り道をするから、本筋と関係のないことを話すことになり、枝葉の部分に反応して、揚げ足をとる人が出てくる。

自己主張のつもりが「脈絡のないおしゃべり」「意味不明な会話」「空気を読めない発言者」になっているのです。こうした誤解を防ぎしっかりとした「自己主張」をするには、結論から短く言葉にするのが肝心です。

 

●必要とされるのは「分かりやすく伝える」こと

自己主張をする上でもっとも大切なのは「分かりやすく伝える」ことです。

誤解をされたくないと思うのならば、「結論から短く」言葉にしましょう。結論を伝えたあとに、その理由やその考えに至った経緯を説明します。すると、混乱や誤解を避けることができます。

 

●私は正しい、私の考え方が常識だと思っていませんか?

自己主張の中に、「自分が正しい」「私の考え方が常識だ」というニュアンスが含まれていると、例外なく嫌われます。このようなニュアンスを含んだ発言をすると相手は、「間違っているのはあなたの方だ」というメッセージを、受け取ってしまいます。

こうなると、議論ではなくけんか腰。長じれば本物のケンカへと、発展しかねません。あなたにとっては正義や常識であっても、意見は人それぞれ。あなたとは真逆な考え方があって当たり前、ということを肝に銘じておきましょう。

そして自己主張は相手の考え方を否定したり、攻撃したりすることではなく、「自分の気持ちや考え方を説明する」というスタンスで、言葉を選ぶことが重要です。

 

●自己主張は「説得」ではありません

自己主張が苦手な人は、「場違いなことを言ったら、どうしよう?」「受け入れられなかったら、どうしよう?」というように、自己主張を怖いものだと感じている人が多いのですが、これは本来おかしな話。

自己主張とは、自分の意見を貫いたり人を説得させるための方法では、ありません。自己主張の目的は、自分の意見を明確に伝えることであり、それに対して周囲がどう反応するかは、別の問題なのです。

ですから、あなたの主張が受け入れられなかったり、反対意見が相次いだとしても、あなたが主張したことは間違いではないですし、無意味ではありません。

あなたの主張を受けて、気づきや疑問が生まれ、意見交換が盛んになる。あなたの主張が発端となり、実のある場になるのですから、意義のあることなのです。

そして、誰も何も反応しなかったとしても、気にしないで下さいね。自分の考えや気持ちを周囲に伝えておくことで、あなたへの理解は確実に増します。関心を示す人も現われ、人間関係は円滑になります。

 

http://bizacademy.nikkei.co.jp/business_skill/hanashikata/article.aspx?id=MMACi5000018032016&page=4

 

自分自身が「脈絡のないおしゃべり」「意味不明な会話」「空気を読めない発言者」となってることがあります。この意味がよくわかりました!!

表現力とわかりやすさを大事にします。