外国人向けビジネスマナー⑤

地震の時
日本は地震が多い国です。無数の尊い生命と財産を一瞬にして奪った1995年の阪神・淡路大震災を貴重な教訓とし、今後、いつ、どこで震災が起きても、被害を最小限にとどめる事ができるように、常に精神的、物質的な準備をしておきましょう。
・日頃の対策
家の中で一番安全な場所を確認しておく。
一人1日2~3リットル目安の飲用水と2日便程度の食料品を確保しておく。
リュック、あるいは救急袋を用意し、家族全員が知っている場所に置く。その中に必要な物を入れておく。
転倒防止用の金具で家具を固定する。
窓、食器棚や木棚などのガラスに飛散防止用フィルムを貼る。
緊急用の電話番号や言葉が通じる相手の連絡先を明記しておく。
避難場所と最寄りの病院及びその経路を確認しておく。避難場所はお住まいの市区町村に問い合わせる。
地震が発生したら
まず身の安全をはかり、最寄りの安全な場所に避難する。
使用中のガス、ガスコンロの火を消す。他の調理器具や暖房器具等出火の原因になりそうなものはすべて切る。出火していれば、ただちに手近な消火器で消す。
部屋や玄関のドアを開け、逃げ道を確保する。
テレビ、ラジオ、電話などで震災情報を随時把握するように努める。
慌てて建物から飛び出さず、地震がひとまず落ち着いてから救急袋を取り出し、ヘルメットなどで頭部を保護しながら空き地に出る。
家族や近所の人からはぐれないよう、お互いを確認しながら速やかに避難所へ移動する。
自動車の運転中であれば急ブレーキを避け、ゆっくり滅速しながら左側路肩に寄せる。ガソリンスタンドや高圧ガス施設のそば、歩道橋の下などには停車しない。
歩行中は、広い道なら中央へ、繁華街では看板、電柱や窓ガラスなどの落下物に気を付ける。
地震の後は
余震や津波の危険があります。ラジオ、新聞やテレビ等でできるかぎり正しい情報を集めます。大きな地震で自宅に戻れない状態になった時は、家族の安否と避難先を自分の国の在日大使館や領事館、所属している会社や学校等に速やかに連絡しましょう。
災害用伝言ダイヤル(電話番号は171)
災害が発生すると、被災地への電話がかかりにくくなります。そのようなとき、「災害用伝言ダイヤル」をご利用ください。被災地にいる人が録音した、安否などに関する情報を、ほかの地域にいる人が聞ける、声の伝言板です。被災地にいる人へ、メッセージを送ることもできます。
NTTが災害用伝言ダイヤルサービスを始めるときは、テレビやラジオでお知らせします。使い方は、電話番号171をダイヤルし、日本語の利用ガイダンスに従って、伝言の録音、再生をおこないます。