マジックフレーズで奇跡を起こせ

「なぜかうまくいく人」や「いつも好かれている人」「一目おかれる人」といわれる人の会話には、日常的にマジックフレーズといわれる言葉が使われています。会話の中にはさむだけで会話全体の印象がガラリと変わるそれは、文字通り言葉に魔法をかける言葉です。どんな魔法がかかるのか、少し見てみましょう。

●マジックフレーズの威力を知る
では、具体例を見てみましょう。ある建物の中の出来事です。禁煙の場所にもかかわらず、タバコを吸っている人がいます。10メートルほど離れたところに喫煙コーナーがあるのですが、気がついていないようです。さて、このような時はどう声をかけますか?

①「ここは禁煙ですからタバコは困ります!あちらの喫煙コーナーでお願いしますよ!」

 

②「恐れ入ります。ここは、禁煙の場所になっています。お手数ですがおタバコはあちらの喫煙コーナーでお吸いになっていただけますか?」

どうでしょうか。同じ意味であっても、聞く側からすると、受け取り方が全く違ってきます。


①は、自分がいかに正しいかを前面に出しており、相手に対する「非難」「注意」「警告」が含まれています。②では、最初に「恐れ入ります」とお詫びの言葉を発しています。これにより、こちら側の言葉が通りやすくなるのです。マジックフレーズが衝撃を和らげる「クッション言葉」とも言われる所以です。
あなたが①のように声をかけられたら、どんな感情を持つでしょうか。考えてみれば、悪いのは禁煙の場所にもかかわらず、たばこを吸っている相手です。それでもこのような言葉を投げつけられたら、とても落ち込んでしまうか、強い反感を感じてしまいそうです。まず注意は受け入れられません。
なのに、同じ注意でも数個のマジックフレーズを入れただけで、②では嫌な感じが全く消し飛んでしまうのです。どうしてでしょう?


それは、マジックフレーズは相手を尊敬する想いを根底にすえている言葉だからです。思いやりと尊敬の意味を含んだ言葉を投げかけられて、嫌な思いをするわけがありませんよね。「なぜかうまくいく」「いつも好かれている」「一目おかれる」のは当然です。そのような人は、自然とマジックフレーズを使いこなしているのです。

 

●5つの種類のマジックフレーズ
さあ、あなたも使ってみましょう。マジックフレーズには大きく分けて5つあります。

・お詫び……「申し訳ありません」「失礼しました」「今後、気をつけます」「ご迷惑をおかけしました」

・感謝………「ありがとうございます」「助かります」「嬉しいです」「お世話になりました」   
・断り………「申し訳ありません」「大変失礼ですが」「申し上げにくいのですが」「残念ですが」

・反論………「私の勘違いだったらお許しください」「偉そうに聞こえたら申し訳ありません」「お言葉を返すようですが」

・接客用語…「失礼ですが」「お待ちしておりました」
      
●拶言葉…「いつもお世話になっています」「いい天気ですね」「お元気ですか」「おはようございます」

こうしたマジックフレーズは話のはじめだけでなく、合間合間に使うとさらに効果的です。できるだけ多く使うことがポイントになっています。
タイミングよく使ってこそマジックフレーズは最大の威力を発揮します。そして、マジックフレーズは相手を尊敬する想いを根底にすえている言葉です。だからこそあなたが相手よりも先手で使うことも大切です。
まずはじめに「私はあなたを尊敬しています。だからこそ、このような言葉を使うのです」と伝えてしまうのです。そのときには、ぜひ言葉だけでなく心を込めて伝えてくださいね。

 

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その心遣いこそが、奇跡を起こすのです。