ひとつ間違えると危険な乗り物になる自転車

誰でも気軽に乗れる自転車は、とても便利な反面、ひとつ間違えると大きな事故につながることもあります。最近では、スマホを見ながらの運転や車道の逆走など、基本的な交通マナーを守らなかったために起きた事故が増えています。

■自転車の危機意識をもつ

こういった事故の原因となるのが、「明確なルールがないから」「みんなやっているから大丈夫」といった意識が働いているからでしょう。けれども、免許がないからこそ、違反の取り締まりがゆるいからこそ、意識の持ち方が大切。身近な乗り物だけに、自分や自分の家族が加害者にも被害者にもなり得るのです。
大切なことは教育。両親がしっかり教えて見本になりましょう。

■ルールを明確に
たとえば、「赤信号は止まれ、青信号は進んでよい」ということは、小学生に聞いても答えることができます。しかし、「自転車はどこを走ってよいの?」と聞かれると、大人でも少し考えこんでしまうのではないでしょうか。その曖昧さは、自転車運転の教育が徹底されていないことによります。「これは絶対にダメなのだ」という意識がはっきりしていれば、ルール違反をする人は少なくなるはずです。

 

■安全を守るため家庭から意識

大切な子どもたちを守るためには、警察や自治体まかせにするのではなく、家庭や地域などもっと小さな単位での教育が必要です。

自転車に限ったことではありませんが、事故を起こさない、事故に合わないために大切なことは、相手への思いやりです。道路というスペースを、いかに分け合いながら安全に走ることができるか。その力を最も必要とされる乗り物が自転車なのかもしれません。
よく耳にする、日本人は礼儀正しい、ルールを守るといった海外からの評価。誰かを思いやる気持ちを身につけている私たちなら、きっと実現できることでしょう。